Big Issue Japan
いくつかの授業を受講していた学生さんが、「Big Issue, 買いました」と報告にきてくれました。就活で東京にいったさいに購入したとのこと。ウェブログにも紹介してくれています。
オイラもそんなにくわしくはないですが、そもそもこの雑誌を知ったのはロンドンのキングズ・クロス駅あたりを歩いていたとき、販売員のお兄さんとカタコトの英語で会話したのがきっかけでした。このお兄さん、ときには地下鉄のいらなくなったチケット(1日乗車券、One Day Travell Card とか)を売っていてあやしい奴でしたけど……。で、日本では、大阪教育大学の田中ひかる先生のサイトに紹介があり(田中先生は Big Issue Japan の発行市民パトロンです)、ほほうと思ったしだいです。
このあいだの日本西洋史学会で神戸にゆき、なにが残念だったって、そりゃぁ、自分の報告の力不足もそうですけど、三ノ宮の駅のちかくに宿がとれず、ダイエーのあのかど、あの出入り口にいけばいるはずの販売員の方とお話しして雑誌を買う時間がとれなかったことです。昨年、ゼミで神戸旅行をしたときはしっかりと所在を確認し、バックナンバーもあわせて購入できたのに……。
くわしいことは、学生さんのウェブログをみていただくとして、ようは1冊200円の雑誌を買うと、販売員はそのうち110円が自分の収入にでき、10〜20冊販売すれば一晩の宿をゲットできます。宿があるということは住み処があることになり、履歴書に住所を記入できるわけです。もっといえば、はたらくためにはあらゆる書類に住所を書くことがもとめられるので、逆に住所さえあればホームレスの生活から抜けだす一歩になります。購入者もまた、薄いですけど、内容のある雑誌(記事の多くは直接にホームレス問題をあつかうだけではない。最新号=28号のインタヴューは、サンドラ・ブロックです)を楽しめます。「究極のギヴ・アンド・テイク」とも、自助とチャリティの合理的な合体ともいえるでしょう。
販売員はIDカードをさげていて、よろしくないふるまいをすると、カードをうしないます。わずかな経験でしかありませんが、ほとんどの方はまじめにとりくんでいます。偽善だろうが、カッコつけだろうが、あるいはこころからの同情だろうが、最初の動機はいろいろでしょうけど、声をかけてみませんか。
【授業】「ヨーロッパの風土と文化」10:40〜12:10
【院HP担当】入試情報を更新。
【PC実習室運用】会議開催のおうかがいを再送。
【PC実習室運用】管理人の方が作業してくださったメンテナンスを確認。
【PC実習室運用】大学院生から院生実習室の事情をうかがう。
【元国際交流】昨日の説明会の状況を、現在の委員の方に連絡。
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