London Bomb
2012年の夏季五輪の開催地がロンドンに決定のニュースを新聞でみて、トラファルガ広場にあつまった白人の人びとがナショナル・ギャラリを背景にうつっている写真に、「やけにナショナリスティクだな」という感想をもった翌日、ひさしぶりに日付変更線近くなってからビアンキをこいで帰宅すると、ロンドンの地下鉄とバスで爆発があり、G8の開幕日をねらったテロリズムのニュースが待っていました。Edgeware Road や Russel Square, King's Cross, Tavistock Square など、爆破のあったところの地名は見覚えも、聞き覚えも、いった覚えもあります。滞在中であったなら、午前9時すこし前の King's Cross St Pancrass といったら、9時30分にひらく Reading Room にゆくためにピカデリ線を利用していた可能性もあったでしょうし、そう思うと、ロンドンにいる方たちの安否が気になりました。
昨日は昼休みから時間が押せ押せになって余裕をうしない、テレビやネットのニュースさえチェックすることなく、ひたすら仕事をしていましたので、速報の類いをみる機会を逸しました。今日になって、午前中の講義をおえたあと、BBCの配信や文字の情報を追いかけ、イギリス研究者のサイトやブログをチェックし、あるいは、身近なところでは学務スタッフの方が連絡をとってくださった留学中の学生さんの情報をうかがいました。いまのところ、知人やぼくの授業の受講生だった方に被害者となった人はいないようです。
ロンドンで観光するさいに利用する1日乗車券はラッシュ時をすぎた9時30分から有効になりますので、観光客に被害はすくなかったかもしれません。でも、そのようなことは不幸中の幸いにも何のなぐさめにもならない。9時すこし前という時刻は、2001年9月11日がそうであったように、まじめに週日にはたらく人びとが仕事をはじめる/仕事場に到着する(直前)ころです。そういう人びとを標的にし、暴力的に生命をうばう行為は、たんなる刑法犯であると以上に、「人道にたいする、ゆるされざる犯罪」です。たしかに、アフガンやイラクでも理のない戦争行為によっておなじ犯罪が遂行された、とぼくは思います。けれども、そうであっても、理性と人道を信じて人はうごくべきではないでしょうか。今回のG8は世界から貧困をなくす運動の契機であると思っています。ゆっくりと、しかし確実に世の中をかえていこうとする人びとの力と連帯にこそ、希望をもちつづけたいです。
7月7日の業務
【授業】「英米文化論」13:00〜14:30
【授業】「英米文化研究方法論(院)」16:20〜17:50
【授業】レポート提出要領について質問にきた受講生に対応。
【会議】会議に出席できないので、電子メールで提出した意見について、確認と協議。
【仕事】原案準備。
7月8日の業務
【授業】「ヨーロッパの風土と文化」10:40〜12:10
【授業】「ヨーロッパの風土と文化」の講義資料準備。
【仕事】原案準備。
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