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1年生のレポート

「英米言語文化入門」という授業がありまして、前期は7人がオムニバス形式で担当します(ちなみに、後期は4人)。でもって、あたしは前期のトリ。おまけに、今年度は受講生がなんと82名もいて(うちの職場ではかなり多いほうです)、おまけに、7月26日に投稿したとおり、大トリの日に台風 Banyan が襲来して8月2日に補講するという、ハプニングまで経験してしまいました。補講では、時間の半分をつかってレポートの書き方を、けっこうきびしくおつたえしました。大学でもとめられるレポートは、こういうレヴェルのものなのだ!ってね。で、最後に、

あたしの採点の持ち点は10点です。100点満点中の10点です。レポートの採点はきびしいです。だから、たかが10点のレポートのために苦労したくない人やほかの6人の先生方のレポートでもう合格していると自信のある人などは、提出しないって方法もあります。でも、出してくれる人には10月にちゃんとコメントして返却します

と、なかば冗談でいいました(べつに、提出するなっていったわけじゃない)。その結果(?)、提出者はさいわいなことに(苦笑)35名ほど、2日間で充分にコメントしつつ採点できました。それはそれでよかった。提出の締切まで8日間しかなく、受講生の皆さんにはつらい経験だったかったからかもしれません。おまけに、コメントで真っ赤です。でも、どうか恨まないでください <(_ _)>


採点してみてびっくらこいたのが1本あって、一瞬(というか数分間)、むなしさにつつまれてしまいました。それは、

レポート本文の9割以上が書写

とわかっちゃったやつです。2/3はそのまま(漢字の誤変換とか、助詞の遺漏はのぞく)、のこり1/3は「です・ます」を「である」になおしてあるだけ。採点は楽ですけど(だって、引用部分をかぎかっこでくくって示し、評価Fにするだけですから)、気分は

はぁ……↓

です。クロスのシュレッダにかけて、跡形もなく消し去ってやろうかとも思いました。ごていねいにも参考文献を1本だけ付記してあり、そのうすい雑誌をみると、2/3のそのまま書写部分が明白にわかってしまう。のこり1/3はキーワードをネット検索すると、あっさり見つかってしまう、という想像力を欠いたほんとにマヌケなやり方でした。ネット上の文章のおなじ部分はほかにもつかっている人たちがいましたけど、さすがにここまで自分をコピーマシンと化していたのはなかったですよ。

総じて、大学1年生にレポートを書いてもらうと、このように書写マシンと化すか、自分の主観的な感想であることを自覚できないまま書きつらねるか、のどちらかです。そして、たぶんご本人たちは、それがもとめられたレポートでないことをわかっていらっしゃらない。むずかしいことを書け!といってるのではないのに……。自分のできる範囲でしらべて、自分で考えて、それにそくして自分のことばで書く、ただそれだけでよいのに……。こんなことすら、いまの高校までの教育ではおしえられていないことなのでしょうか。

大学院の修士のころ、指導教官から、「レトリックに溺れてる」とか「意味不明な文章」とか、さんざんいわれつづけたあたしが、にもかかわらずいまでも、他人にわかってもらう文章を書けるとはお世辞にもいえないあたしが、エラソーにいえた立場でないのはわかってます。ただ、毎年、毎期末、毎科目でおなじコメントを書かなきゃならなくても、やらないよりはマシでしょう(→ 自分をヨイショッと)。さんざんご迷惑をかけた分、他人にわかってもらえる文章を書くことのたいせつさを、いささかなりとも自覚できているのは、ほかならなぬ、あたし自身なのですから。


【授業】レポート採点。1科目分を終了。のこり2科目。

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