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二病息災?

高校を卒業してしばらくした夏、十二指腸潰瘍で1ヶ月間の入院をした経験があります。さらに、その1年半後、病気が再発して2ヶ月半の入院をしました。十二指腸潰瘍の典型的な症状は空腹時の腹痛で、この点についてだけ記憶をさかのぼりますと、何と中学2年生くらいからのオトモダチだったようです。あと、ひどくなると下血のために黒便がでます。(これが胃潰瘍ですと、吐血になるわけです。フトンに血を吐くのもこわいでしょうね。)高校1年生になったばかりのときでしたか、学校生活にはなんの支障もないのに、1500メートル走や踏み台昇降などをすると、もーぜんぜんダメな状態になってました。おそらく、血が足りない状態だったのでしょう。その数年後にあたる入院時は、ふつうの人の60%くらいになっていると医者からいわれました。

もう、おわかりでしょうが、オイラは“プレッシャに弱い”とです。

あきらかに高校入試、大学入試のあとで症状がわるくなってます。“じゃ、院試はどうだったんだ”といわれそうですが、そのときは病院からだしてもらった胃薬を飲んでました。その後もずーっと良化と悪化を自覚しつつ、つきあってきているです。『ちびまる子ちゃん』の山根くんの気持ち、ほんとうによ〜くわかります。ほんのちょっとしたできごと、ちょっとしたことばのトゲ、ちょっとした睡眠不足、etc... がチク、ズキ、ウェっとくるきっかけです。

ただ、長くつきあってきたおかげで、症状のやってくるタイミングがつかめました。あるいは、予防はできなくとも、まわりにかならず対処法を用意しています。牛乳はどのようなときでもいちばんの味方ですから、出張先のビジネスホテルでも冷蔵庫に1リットルパックをキープします。水なしで飲めるチュアブル錠の胃薬は便利ですけれど、あまり効き目は期待しません。薬にたよるときは、おなかのなか全体にひろがるように、むしろすこし多めの水で飲むのがよい。チョコレートやココアは糖分が効くのか、おなかにやさしく作用しますので大好き。とどめの勝負薬はやはり、H2ブロッカーを成分とするものになります。学会や研究会での発表の前は、夜、寝る前に気分をおちつけて牛乳を飲み、朝、食事のあとにH2ブロッカーというパターンです。

2年くらい前から、胃痛、胃の不調にくわえて偏頭痛を自覚するようになりました。これも、10年くらい前から風邪の症状と混同しつつ、いわれてみればその症状であったか、という持病です。職場の健康相談で、ずばり、

“それはストレスです”

といわてしまったとおり、結局のところ、胃痛も頭痛も原因はおなじなわけです。偏頭痛は前ぶれに光過敏状態があるとつかめてきましたので、これまた、症状のでるタイミングを予測できます。くるぞ!というときには、“ノーシンを飲んでひたすら目をつぶる”作戦でのりきるです。

この二つの病気以外、オイラには幸いにして心配なところがありません。頭脳の回転と遺伝でもっている病気は、このさい、無視します。してみれば、軽度の不健康が常態となっていて、それはそれで低値(?)安定だということでしょう。じつにありがたいことです。なにせ、こいつらが騒ぐとき、休め、休めといってもらっていることになるのですから。宿痾をほこらしげに語るのもどうか、と思いますが……。

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