« じつは、松田聖子ファン | Main | 本末転倒 »

言語文化学会

原稿を書いているのでけっしてヒマなわけじゃないですが、所属しているコース内で組織された共同研究のリーダS先生が、大会運営委員長 兼 報告者をなさるとメールしてくださったので、「言語文化学会第19回大会」をのぞいてみました。

↓ 会場の講義室の前
051126b

事務局担当の先生から開会のあいさつ、それから司会の先生が簡単な略歴を紹介したあと、S先生の発表がありました。オーストラリア国立大学の日本史研究者、テッサ=モーリス・スズキの地域研究にかんする議論を参考に反グローバリゼーションの立場を明確にうちだし、エリアーデの聖と俗をめぐる宗教の境界線、界面活性ゾーンの指摘にそいながら、アボリジニの位置を端緒的に考察していました。ただ、総論ないしスタンスはわからないではないのですが、具体的に、ではどのような周縁・辺境に着目するか、それが全体の秩序とどのようにむすびつくか(反グローバリゼーションの立場は、よりどころのない相対主義ではない)、あるいはどのような資料が考えられるのか、が欠落していてとても残念でした。30分の報告ではそこまでやるのは無理なのかもしれませんけれど、“スズキとエリアーデがよくわかる”紹介でおわっちゃったかな、という印象をもちました。

051126a

脱出しそこねて、つぎの報告「多重 WH……」という生成文法の研究もつきあいましたが、教室が寒いのなんの。すっかり身体をひやしてしまいました。黒板に書きながら報告をなさったので、授業をうけているような気分でした。居場所がないなーと思いつつ (/--)/

|

« じつは、松田聖子ファン | Main | 本末転倒 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 言語文化学会:

« じつは、松田聖子ファン | Main | 本末転倒 »