アッタマきた
フォーラム2日目よりも何よりも、『毎日新聞』で知ったこのニュースに怒り爆発!
<清水東高>入試問題を盗作 04年度の福島県立高から (毎日新聞)
静岡県立清水東高校(静岡市清水区秋吉町、清水尚彦校長、生徒数853人)で先月実施した前期入試の理科の問題の一部が、04年度 福島県立高入試問題からの盗作だったことが2日分かった。同高が盗作の事実を認めた。過去の入試問題は塾の教材に使用される可能性が高く、事前に学習した 受験生に有利だった可能性がある。
問題は数学と理科の知識を問う「総合問題(理系)」全9題中の1題で、配点は35点満点中6点。物理の「力の合成分解」の分野のうち、傾斜のある 台上の台車にかかる力などを問うもので、04年度に福島県が実施した「県立高校入学者選抜学力検査問題」の数学・理科の問題9題中の第8問と全く同じだっ た。
2月7日に実施した同高の前期選抜試験は300人が受験し、同15日に96人の合格者を発表した。同高は独自に試験問題を作成してい るが、担当した40代の男性教諭は内部調査に対し、「忙しさのあまりやってしまった」と話しているという。清水校長は「100%同じ内容と認めざるを得な い。弁解の余地はなく誠に遺憾」と陳謝した。
静岡市内の教育関係者は「機会均等の観点から見て、明らかに問題がある。練習問題なら、やった人、やっていない人の間に差が出るのは当然だが、問題がそのまま盗用されれば、受験の公平性は損なわれる」と指摘している。
母校だけに、情けない、何してるの?!という感情がが先立ってしまいます。おまけに、あとから知ったSBS・『静岡新聞』ではニュアンスが容認に変わってきていたりして、怒り100倍!
入試に酷似問題 清水東高前期選抜
2月に行われた平成18年度公立高前期選抜で、清水東高(静岡市清水区秋吉町)が出題した総合問題の中に、福島県が県立高の16年度入試で出題した問題と 酷似した設問が含まれていることが3日、分かった。同校や県教委に「問題が盗作ではないか。調査するように」と匿名の投書があった。
使われている数字や図、設問はほぼ同じで、県教委は「過去の良問を参考にしてアイデアを活用するのは問題ないが、ここまで酷似しているのは好ましいことではない。各校に創作の工夫を促したい」としている。
盗作の指摘があったのは、数学と理科に関する総合問題の全9問のうちの1問で、物理の「力の合成と分解」の問題だった。配点は80点満点中の6点。斜面上の台車に加わる力などを問う問題で、選択肢の順番や図を反転させた以外は、ほぼ同じだった。
県教委によると、2月末から今月初旬にかけて「一私塾経営者」名などの複数の匿名の投書が同校や県教委にあり、同校が担当教諭に経緯を聞いたところ、福島県の問題を参考に、ほぼ同様の問題を作成したとの説明があったという。
事実を公表しなかったことについて、県教委高校教育課は「問題自体が間違っているわけではなく、作成の姿勢には問題ない。本県の直近の問題でもなく、この 問題を経験した生徒が有利であっても、それはその生徒の努力の成果ととらえるべきではないか」と説明し、配点変更などの措置は取らなかった。
あたしだって入試問題をつくる立場につくこともあり、おまけに何年もさまざまなところで採用されたりすると、たしかにネタの切れる可能性があることは理解できます。また入試問題に注はうてないですから、典拠を明白に、という基本的な手段もとれないです。多忙だったというのも、教師としてわかる気もします。それには同情するけれど、でも、これじゃ問題作成のカンニングじゃないですか。誘惑に負けちゃったわけ? あくまで非は非としてみとめてもらいたいと思います。
この試験をうかった生徒さんは、「過去問やってた」とかいまごろいわれているでしょうか。
【仕事】フォーラムの時間係。
【教務】学務スタッフの方からの問い合わせの電話に応対。セミナーの移動についての件。
Comments
さらに、『朝日新聞』静岡版から引用します。
入試の総合問題、盗用か/清水東高前期 2006年03月04日
先月7日に実施された公立高校の06年度前期入試で、県立清水東高(静岡市清水区)の総合問題の一部が、福島県の04年度の県立高校入試の理科の問題に酷似していることが3日、わかった。県教委は「盗用と言われても仕方のないほど似ている」としている。
県内の私塾の経営者を名乗る差出人の投書があり、盗作を指摘する内容だったため、県教委や同校が調べていた。
同校では同日午前、清水尚彦校長が記者会見し、「(福島県の)問題の考え方を取り入れ、切り口を変えて再構築しようとしたが、その度合いが低かった」とした上で、盗作ではないかという指摘については、「(指摘されても)やむを得ない状況に至っている」と話した。また、「理科という教科の特性上、完全にオリジナルの問題を作るのは難しい。設問のなかに、(福島県の問題にはない)やさしい解説を加えた部分もあり、類似性は7割ぐらい」などとした。
一方、同校の小林滋紀教頭は朝日新聞の取材に「アイデアを参考にしたことは認めるが、盗作ではない」とした上で「(盗作と)受け取られたことについては、申し訳なく思う」と話した。
指摘を受けたのは総合問題(理系)の設問8で、斜面の上の台車の質量と、台車にかかる力の大きさの関係を問う問題。傾斜の角度や台車の重さなど問題の仮定が一致しているほか、グラフを書かせたり二つの台車を滑車でつなぐなどの問題が、福島県の県立高校で04年3月に実施された学力検査(理科)の設問8と酷似している。
県教委などによると、問題を作成したのは40代の理科の担当教諭。「良問だったので、オリジナリティーを加えて出題しようと思ったが、あまりに良問だったことや、多忙で手を加えられなかった」と話しているという。
この総合問題は同校の普通科の一部と理数科の前期入試で実施され、269人が受験し、72人が合格している。面接や調査書とともに、選抜資料として用いた。
県教委の浅羽浩高校教育課長は「前期入試は各校が独自の問題を創作するという趣旨を徹底するよう、全校に注意したい」と話した。特定の受験生に有利に働いたとは考えられないとして、受験生への救済措置や教諭の処分は検討していないという。
Posted by: k2 | Saturday, March 04, 2006 13:54
さらに、asahi.com の速報がでていました。校長や教頭の会見要旨が消えて、そのかわりにあたらしい要素として、和歌山県の問題との類似性が指摘されています。3日・4日の連続した掲載から、3日間になにがあって今日の記事になったでしょうか。
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清水東高入試、理科全問が既出問題に類似
2006年03月07日12時24分
先月7日に実施された静岡県立清水東高(静岡市清水区)の06年度前期入試で、理系の総合問題のうち理科分野の全5問が、過去の他県の公私立高の入試問題とよく似ていることがわかった。静岡県教委は「適切さに欠ける出題」として事実関係を調べている。
斜面上の台車にかかる力などに関する問題が、04年3月に実施された福島県の県立高校入試で出された問題と、質問文の文言を含めてほぼ一致。また、等高線を使った特徴的な図などが、和歌山県が公立高入試で出題したものと一致するなど、程度の差はあるものの、いずれも過去に出題されたものと似ていたという。
問題を作成した40代の理科教諭は「良問だったので、独自性を加えて出題しようと思ったが、あまりに良問だったことや多忙で手を加えられなかった」と流用をおおむね認める趣旨の話をしているという。
Posted by: k2 | Tuesday, March 07, 2006 15:23
Yahoo Topics で検索しましたところ、『毎日新聞』にこの間の事情説明がありました。
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<入試問題盗用>4問が過去の問題と酷似 静岡・清水東高校
静岡県立清水東高校で理科の入試問題の一部が盗用された問題で、ほかにも過去の入試問題と酷似している問題が3問あることが7日、分かった。これにより同校前期入試の理科の全5問中4問が過去の問題と同じか、極めてよく似ていた。
斜面を下る台車の速さに関する問題では、03年度法政大第二高(神奈川県)の設問と数値や図が同じだった。また、地層に関する問題も04年度和歌山県公立高入試で出題されたものとほぼ同じだった。さらに、電気分解実験の問題では04年度熊本県公立高入試問題と03年度愛光高(愛媛県)の出題が組み合わされていた。
外部からの指摘で清水尚彦校長が問題を作った教諭に確認したところ、「参考にして再構築しようとしたが、できなかった」と話したという。清水校長は同日、「受験生や県民に対し申し訳ない」と陳謝したが、「内容が同じでも文章が違えば違う問題」と述べ、盗作ではないと主張した。
県教育委員会は「工夫が足りず不適切な問題だが、設問自体に誤りはないため配点の変更などは行わない」としている。
(毎日新聞) - 3月7日13時21分更新
Posted by: k2 | Tuesday, March 07, 2006 16:04