小春日和
陽差しはまずまずで風がなく、ペダルをこぐとすこし汗ばむような陽気の日が11月にあると、「小春日和」と呼びます。では、10月の場合は? 英語では Indian summer (day) で微妙なちがいはなさそうですけど、日本語では「小夏」と呼ぶはずです。
学部生のころ、オイラは大学へ綿入り袢纏を着てかよっていました。そのスタイルを気に入ってくれたのが教育学部付きの運転手さんで、よく生協食堂・売店へゆく途中で呼びとめられ、世間話・四方山話・茶飲み話・笑い話で盛りあがったものです。で、そのかれがおしえてくださったのが「小夏」です。
「おう、今日みたいな陽気のこと、なんていいうか知ってるかい」
「えー、知ってますよ。小春日和じゃないですか」
「それがちがうんだな。10月だよ」
「えー、ちがうんですか。じゃ、なんていえば……」
「ちいさな夏、小夏ってんだ」
出身地の話や引退後の話もしてくださいました。いわゆる“行政職2”の方で、定年後は後任がいないポジションでした。いまごろはどうなさっているでしょうか。今日のような日よりには、ふと思いだしたりするです。
【授業】「英米文化論」13:00~14:30
【授業】「演習」の準備。
【教務】本年度の時間割・履修要項の司令塔と日程についてご相談。
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