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特別講義

あたしの職場には、外部の講師をご招待して得意な分野の得意な話をしていただく予算があります。1件5万円ですが、この金額について、それなりに裁量をきかせていただけるものなので、便利といえば便利。先ごろの落語の会も、この予算をつかっておこなわれた好例でした。

昨日の合同ゼミのゲスト・スピーカとしてきていただいたのが、長崎大学の正本忍さんです。「1720年のマレショーセ改革――フランス絶対王政の統治構造との関連から」『史学雑誌』第110編第2号(2001年)が大きな研究です。今回もマレショーセにからめて歴史学入門を語っていただきましたけど、明治期日本の警察制度の系譜にも話がおよび、ちょうど明治期に入ってきたあたしの授業「イギリスと日本」にも関連していましたから、興味深くうかがいました。

正本さんとごあいさつをかわしたのは、たしかはじめて学会発表をした山口大学(1995年)でのこと。かれのほうから話しかけてくださって名刺を交換した記憶があります。その後は、名古屋・南山大学での研究会に来ていただいたり、日本西洋史学会でお会いしたり、もちろん、抜刷をやりとりしたり、といった関係です。今回は同僚のK先生の強い押しもあったので白羽の矢が立ちました。あたしが前回にこの予算をつかってお招きしたのは、1999年、福岡大学の松塚俊三さんでしたから、偶然にも2回とも九州の方=遠方からきていただいたことになります。そして、お二人ともおなじホテルです (^_^;)

懇親会、2次会もたっぷりと話せましたし、今日も2時すぎくらいまでおつきあいできました。科研費を共同で申請できるといいですねぇ、なんてことは学会のたびに企てているですが、そろそろまともに、「近代ヨーロッパにおける治安維持機構/公安組織の比較研究」でいってみたいものです。

ほぼ2日間、おつかれさまでした。名古屋で味噌煮込み、食べられましたか。

【書類】特別講義の実施報告書を作成 → 学務スタッフの方へ提出。
【授業】特別講義の掲示を撤去。
【仕事】コース紀要の再校ゲラを点検 → コース助手の方へ提出 → これにて責了。
【教務】来年度の新規の非常勤講師をお願いした先生へ、確認の電話。

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