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……とは驚きだ

「……とは驚き/不思議だ」

「……正しいと思いました」

「知らなかったので、調べてみました」etc.

昨日に一気に読みとおして採点を終了したレポートに、何度も何度も登場したことば群です。ある意味で素直でしょうが、端的にいえば作文の訓練不足としらべて考えることへの怠慢、それ以外のなにものでもありません。辞書・事典は参考文献にならないとくり返しいっても、ウィキペディアを丸写ししてあるもの、だれが書いたかもわからないネット上のゴミ情報を信頼しきっているもの、そうでなければ、身の上話か経験談。大学1年生が半分くらいいるのでしかたがないことかもしれませんが、けれど、1年生のおわりの時期にこれでいいのでしょうか(→ 反語表現とすれば、「豈べけんや」かな?)。結果、つけまいと思っていたF印=「不可」の山盛り。精神衛生上、とてもよろしくないので、合格・不合格の敷居をかぎりなく無にしました。

とりあえず、作文の訓練について。

何も訓練されなくても、自覚的に努力しなくても、もって生まれた才能ですばらしい文章を書く人はいるかもしれません。オールラウンドな書き手ではなくとも、日記がすてき、手紙がじょうず、ブログがおもしろい、という限定的な才能もありえましょう。けれど、圧倒的多数の人はひらがなをおぼえるところからはじまって、カタカナ、漢字、アルファベトをならい、句読点のうち方に悩み、原稿用紙やワープロののつかい方をおそわり、意見・感想の記述と事実の記述の書き分け、論理的な構成力、あるいは直観の表現力などを、さまざまな人からけなされ、ほめられ、手直ししてもらいながら、みずから努力をつづけて愚直に“筆の力”を身につけてゆくものです(← こういう長いセンテンスはうつくしくないね)。そしてそれは、エンドレスな努力なのだろうとも思います。あたしなんぞは、20歳代から文章がひねくれはじめ、おまけに半可通なくせして、それを自覚せずにいたため、書いたものを読んでくださった方々に「何を書いてんの」とコメントされるのが常態化してしまい、不惑をこえたいまでも自分の文章の的確さにつねに大きな不信感をいだきつづけていたりするくらいです。

まずは誰かのマネをするところからはじめるのが大事かも。レポートに必要な文体について、マネしたい書き手をみつけるのはむずかしいかもしれませんが、大学教員という人びとは自分のゼミの卒業研究や、受講生のレポート・答案ですぐれたものを所蔵していたりするものです。そういったブツ(秘蔵品?)を見せてもらってもよいでしょうね。あたしは自分も見習いたいと思って、7年前の答案をとってあります。そりゃぁもう、論理明晰、文章がキレキレでアーミーナイフのようですよ。

2月9日の業務
【授業】「イギリスと日本」の期末試験 9:00~10:30
【授業】同上。採点。
【授業】同上。成績の記入。
【教務】時間割の変更(追加)のご連絡をいただく。
【教務】同上。電子メールで、時間割の司令塔と学務スタッフの方へ連絡。

2月10日の業務
【授業】「歴史と社会」のレポートを受領。
【授業】同上。採点。
【授業】同上。成績の記入 → 投函。

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