このようなメールは不快です
昨日は『社会経済史学』にイチャモンをつけてしまいましたが、しかし、やはり自分の文章が活字になるのはうれしいもの。よい気分で寝ようと思ったところに、メールがとどきました。一読して、一気に不快指数は100パーセント。
例の、「この単位がいただけませんと、卒業が」というやつです。「就職が決まりそう」まではよくあるパターンですけど、今回は「両親が」まででてきました。
オイラはすぐにつぎのような返事をおくったです。
試験問題は、しっかり準備ができるように前年の12月には受講生につたえました。また、第1回目の授業でも、正確な文言ではありませんが、内容はおなじことをガイダンスしています。これまでオイラは、たとえば寝坊して試験をうけられなかった学生を追試したことがあります。情けないことに、これは一再ならずのことです。あるいは、レポートが提出後に紛失してしまった学生に、提出のさいの状況を説明してもらったうえで、あらためてレポートのコピーを受領・採点し、成績報告をかえたこともあります。このメール送付者のうけた試験でも、時間が足りずに力尽きて、準備してきた下書きを貼りつけたものもありましたが、内容を評価してよい成績をつけました。それ〔=不可であったこと〕は100パーセントがあなたの責任です。〔ご両親には〕あなたがしっかりと説明なさってください。
〔あらたな課題を出しての単位認定は〕お断りします。あなたの主張には何の正当性もありません。
きびしい採点をしておとすために試験をしているわけではありません。すこしでも勉強してもらうのが、授業や試験の意味です。あらかじめ問題をつたえ、何でも持ちこみ可、下書きの作成は大歓迎、というのも、自分で勉強することが大事と考えるからです。試験問題を知っておいたほうが、授業のポイントも理解しやすいでしょう。オイラが「不可」をつけるのは、本当にこれはすくいようがないと、全身をうちひしがれたときだけです。
就職がきまった/きまりそうな学生は「不可」にしてはいけないか。
そもそも単位認定のような用件をメールのやりとりで済ませてよいか。
同業者、同僚の方もこのウェブログをたまにご覧になっているようですが、おたずねしたいです。この場合、オイラがまちがってるでしょうか。つい最近には、T経済大学のじつにいたましい例もありますが……。
【授業】「英語で読む英米文化入門」の予習。
【授業】3512教員室の掃除。
【書類】科研費成果報告書を作成。
Comments
追補です。
こうした学生に温情(?)措置をとることは、おなじ試験をうけて成績が確定した方々にたいして、どのような申し開きができるでしょうか。学生が所属している演習の担当者の方にもうかがってみたい。あなたはそれを是とするのでしょうか。
これでおわります。不快なメールはすぐにでも忘れてしまいたい。
Posted by: k2@コメント | Sunday, April 15, 2007 09:45