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句読点

今日は、『江戸とロンドン』(山川出版社、近刊)とは別の論文の校正をしていました。そこで、思ったこと。

句読点をカンマとピリオドにすると、

とても読みにくい。

オイラが慣れていないせいであることもたしかだけれど、とくに句点のピリオド化には違和感がつよい。ほんとうにこれがアカデミック・トレンドでしょうか。

怪しんじゃいまして、でもって、ザッとしらべてみました。いわゆる歴史学の全国誌と呼ばれるもので、『史学雑誌』と『西洋史学』は縦書きなので除外します。『史林』もね。のこる3誌のうち、『歴史と経済』(旧:土地制度史学)は“カンマ+ピリオド”だけれど、『歴史学研究』も『社会経済史学』も、老眼に近づきつつある眼をこらして確認しますと、“カンマ+句点”なんだよね。息子たちに見せてもらった中学や高校の教科書類も、後者がほとんどでした。個人的にはなにがイヤだって、ピリオドにすると見た目が黒くなるじゃないですか。やっぱり、誌面は白が基本です。

ヨーロッパ史の場合は人名や固有名詞にカタカナがつかわれますから、本来的に白くなる傾向があるといえましょう。さらに、オイラのクセをしっている ATOK は、ここまでに書いたことばでも、「たしか」「つよい」「ほんとう」「しらべ」「のこる」「つかわれ」などを、第一候補でひらがなにしてくれています。さらにもう一つくわえるなら、助詞をはぶいて漢字のつづく口語調の文章が氾濫するなかで、助詞をおぎない、漢字をつづかせないというのも、オイラの趣味であります。『用字用語辞典』などによれば、あきらかに破格ですけどね (○`ε´○)

漢字にすれば字数の節約ができるところを、あえてひらがなにするのは、ちょっとした贅沢なんですよ。

【書類】10月20日の出張にかんする復命書を作成 → 印刷 → 総務室へ提出。
【書類】学長印の捺された科研費の研究分担者承諾書を受領 → 帰路の途中のポストに投函。
【書類】同上。2007年の業績と外部資金獲得状況をメールで送付。
【研究会】同僚のK先生に報告を打診 → 渡欧の予定しだいというお返事をいただく。

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