オツオリさん走法
昨日の日曜日、何となく大学生の駅伝大会(熱田神宮から伊勢神宮までを走るもの)を観ていて、最終区のケニア人留学生モグス選手のすさまじい記録にはおどろかされました。かれの所属する大学では、はやくから留学生ランナをむかえていたようですけど、おそらくその初期のころのひとりであったジョゥゼフ・オツオリ選手(故人)は、その走っている姿から、おどろきをとおりこした神秘的なものさえ感じさせるランナーであったことを思いだします。
オイラは陸上競技の経験はありませんし、走ることじたいも得意とはいえません。ただのトーシロです。でも、そのトーシロがテレビをつうじてでもわかるほど、オツオリ選手の走り方はやわらかかった。ひょっとしたら着地のときに音がしていないのではないかと思わせるくらい、足のはこびがなめらかで、スッ、スッ、スーッと無段変速機のようにすすんでいたのです。まるで水の上をゆくミズスマシのように、力みとは無縁で、どこまでも走っていけるような美しく楽しい走り方、それは、たとえはおかしいかもしれないけど、ケガに悩まされる以前に小野伸二選手が繰りだしていた、ヴェルヴェト・パスと相通じるところのあるものでした。
このごろ、轟天号ビアンキで出発してから最初の1キロくらいをゆったり入ることにしました。名づけて、「オツオリさん走法」です。身体が温まるまで、ペダルをこぐ感覚をとりもどすまで、今日の風を理解するまで、むやみに足を使わないのをためしています。最初をおさえているからといって、最後ののぼり坂は、あいかわらず楽な感じはまったくしませんけどね。でも、自転車は速く走るためだけのものではありませんから、余裕をもって走るのもいいかな、と。なにせ季節の変わり目、葉っぱとか、遠景の山々とか、青い空と灰色の雲とか、見ていたいじゃないですか。
オツオリさん走法、けっこうおすすめですよ。遅く走るため(だけ)の自転車であるママチャリにはおすすめしませんが (/--)/
【仕事】過去の事例を確認 → メモ取り。
【研究費】発注していた MS-Office 2007 と OneNote 2007 の納品。
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