使用感
外回りに連れていったコウジーン(工人舎 SH8KP12A)の使用感を記しておきます。新幹線の車中(往路・復路の合計で1時間半ほど)と宿所(合計で4時間ほど)の印象ですから、あまり深くありません。また、操作の感覚よりも、機械の能力のほうを強調しています。Windows Vista (Home Premium) についてのさまざまなつっこみはなし、ということです。ついでに、巷でいわれるほど、オイラは Vista に悪い印象をもってはいません。ようは使い方しだいですし、たとえば、特価品にその OS しかないのであれば、ブーブーいってもしかたがありません。ただし、Vista にとてもよい印象もありませんが。
※OSの好き嫌いという点でいえば、Mac OS 8.0 が好きでした。
●起動は時間がかかります。
バッテリ駆動+省電力設定のCPU速度のばあい、電源を投入してから EmEditor で文字の入力が可能になるまで、およそ2分30秒でした。愛機のダイナくんの爆速ぶりには、くらべるべくもありません。ただし、X41 Tablet の立ちあがりは、じつはコウジーンよりもおそいです(約3分)。今回の出張からもどったあと、2台をならべて計測したところ、パスワード入力または指紋認証までは X41 のほうが若干、はやかったのですけど、入力可能になるまでに追いぬかれました。
1日のはじめに電源を投入してからは、ハイバネイションをつかうのが一般的(?)でしょうから、それなら起動は問題ないです。
●動画やワンセグはコマ落ちします。
Windows Media Center をつかうのはつらいのではないでしょうか。Windows Media Player も音とびして苦しそう。ワンセグはワンセグなりの画面+音声なのでしょう。はじめて見ましたので、ほかとくらべようがありません。すくなくとも、自宅のテレビ(アナログ)とはちがいます \(^^:;)...
●ネットや Office OneNote は問題なし。
宿所で有線LANをつかいましたが、表示などに問題はでませんでした。ネットのばあいは、端末の能力よりも回線のほうが重要ですからね。YouTube もちゃんと見られましたし。
Office OneNote は基本的にテキスト入力しかしませんので、起動に一瞬(というより三、四瞬)の間があるのをのぞけば――X41や黒デルでも Office 2007 の起動には間がありますから――、ふつうにつかえます。いちばんやばそうなのは、3Dアニメーションをメチャクチャつかっている PowerPoint の再生でしょうか。さいわいにして、それほどに重いパワポファイルなど、つくる気もつかう気もありませんから、結果的に問題ないことになりましょう。パワポ付属のアニメーション効果ていどならふつうに再生できます。
●視認性
横幅は充分ですけど、やはり縦の600は狭いです。あと、7インチ液晶画面では文字もかなり小さく、老眼寸前のオイラには、長時間の使用は無理でした。こいつで、論文書きから、資料あつめから、授業準備から、事務仕事の処理から、何から何までやりなさい!と命令されたら、すぐに、頭痛薬と眼薬が必要になりそうです。
●その他
スタイラスをつかうと、謎のマウスが画面に登場します。タブレット機能をふくめて、画面の両側についているスウィチ類は、あくまでオマケていどに考えるべきです。
タッチパッドは“いかにとやせむ”と感じるくらいにつかいにくいので、マウスは必需品です。USB端子は二つありますが、青歯接続もよいでしょう。
キーボードは意外なくらいになじみました。ややグニョグニョした打鍵感ですけどね。
バッテリの持続時間は最大2時間30分くらいでしょうか。大容量バッテリを購入する必要がありそうです。
発熱はかなり気になります。ハードディスクを読みにいくのも頻繁なので、その音も同様です。
性能という点では、もっさり感が否めませんでした。でも、デスクトップもノートもあって買ったコンパクトモバイルですから、それを不満には思いませんし、何よりもU1Kの重量がよいです。また、ここまでの感想は Service Pack 1 を導入する前に書いています。SP1 をいれるとけっこうな改良が見られるようなので、それはそれで期待しましょう。
このマシンは割り切ってつかおう、ということで。
6月6日の業務
【授業】「原典講読」10:40~12:10
【ゼミ】進路相談。
【国際交流】ニューカースル大学夏期語学研修についてたずねてきた学生さんに応対。
【院教務】提出された修士論文題目の確認。
【研究費】書籍の支払い関係書類を作成 → 出納室の方へ提出。
【PC実習室運用】情報センター運営委員の先生からの要請に対応して、NTTによるデモの会場を確保。
【会議】今週のコース会議の内容について、コース助教の先生に確認。
6月7日の業務
【院教務】全学教務委員会の議事録(案)を修正して返信。
【授業】「英語で読む英米文化入門」の授業ファイルを作成。
Vista の代名詞のような「エアロ」などの視覚効果、サイドバーはつかっていません。すべてクラッシック表示で、背景には壁紙すらなし。スタートアップ項目は最低限にしてあり、余分なものは削除か、起動させません。OSをあまり気にしないというのは、こういうかたよった&つまらないマシン設定にもよるのでしょう。
Comments
k2様、お忙しいところ、コウジーン(…なにやらライディーンみたいな響きですが…)のレビューをアップしてくださり、ありがとうございました。こちらはiPod touchの試験運用を始めたところですが、楽しく読ませていただきました。
大変参考になりました。処理速度、液晶解像度などの点からいって、割り切りが必要なマシンであること、しかし、そのサイズから言って持ち出し用途の文書執筆(あるいは出先でのプレゼン)に特化したマシンであることがわかりました。
最近はWindows XPへのダウングレード権などというのもあるらしいですね。コウジーンが、XPの場合どのような処理能力をもつのか気になるところではあります。
X41と起動時間がかわらないということ、よくわかりました。僕の所でも研究室常備マシンとして準退役扱いにしたX40がありますが、1.8インチのHDDの特性なのか、やたらと遅いですよね。デュアルコアに馴れた身では、もう戻れない気がします。
Posted by: Gustav | Wednesday, June 11, 2008 00:21
XP化については、いくつかの情報を確認しています。ワンセグがつかえなくなるけれども、快適!といった感想、韓国工人舎のドライバをいくつか使用する、といったハウツーものもありました。かなりくわしくていねいに記述されています。ためしてみる価値はありそうですけど、「モラル・エコノミ」萌え状態のいまは……。
iPod touch の投稿を読ませていただきました。ヘッドフォンをつけると頭痛がするため、音楽は聴かないのですけど(これが最大のネックですね)、iPhone がほしいかも。
Posted by: k2@職場 | Wednesday, June 11, 2008 18:33