プレゼンあれこれ
今日と明日は、職場の研究発表会です。正式名称は「USフォーラム」といいますけれども、以前にもネタにしたように、アメリカ合衆国?とか誤解する方が同僚のなかにもいらっしゃいましたので、ここでは実質的なほうを呼称としておきましょう。なんとか夏休みといえる8月にはいっての初日がこういう会で、これからようやく勉強の時節のはじまる気がします。
今日は同僚の方々の話をうかがいましたし、ポスター発表もさらっと眺めさせてもらいました。いまだ、史学会とか日本西洋史学会でポスターのみのセッションはありませんから、新鮮な感じがします。ただし、この「感じ」とはあくまで印象であって、叙述というか、語りというか、プレゼンというか、そうした能力が歴史研究者には絶対的に必要であると思いますし、それを実践的に鍛えなければなりません。全体の時間がゆるせば、最低でも20分ほどの持ち時間があたえられた発表がいいです。今日の口頭発表は7分間でしたので、語りを鍛えるにはいささか短すぎる気がしました。せっかく用意されたパワポのスライドも、ほとんど紹介されることなく流れていってしまったです。はっきりいって情けなくも駄弁に終始した報告もありましたが――毎年毎年、おなじです。なめているのでしょう――、用意したものを話せないのはもったいないし、聞きそびれてしまうのは残念でしかたがありません。たとえば、数をしぼってちゃんと時間を確保する、報告を金額やうけるテーマや人でえらばずに、文字どおりの「精選」をする必要があると思います。エアコンの効いた部屋で居眠りがでてしまうような話は、正直なところ、オイラは聞きたくないです。
それから、今日は世にでることなく流れてしまったスライドにも、もう少し工夫があってよかったように思いました。たとえば、基本的に文字情報がほとんどでしたけれど、それにしても、文字が多すぎました。重要な部分が色分けで強調されていても、背景の色とのミスマッチでかえって見にくかったです。また、ライトが消えてしまうのでしかたがないとはいえ、立ち位置の工夫も必要でした。しゃべっている人のすがたを確認できないと、視線はスライドにしかいきません。そのスライドが、語りと関係なく流れてしまうのはこまりものです。スライド上の文字や画像を追うだけのプレゼンなら、印刷して配ってくださればそれですみます。「口頭発表」というからには、参加者は書かれたこと以上の情報の語られるのを待っているです。逆をいえば、スライドはあくまでプレゼンの補助にすぎません。完成品でなくっていいのです。ペンタブやとっさの書きこみで、いくらでも変えてゆけばよいと思います。ゆるゆるのスライドしかつくれないオイラがいうと、自己弁明にしか聞こえませんが、故意に完成品にしていないスライドなんて、業師・仕事師的でとってもすてきじゃないですか。あと、できれば、原稿は見ないほうがいいですね。ジョブズとかゴアとか、その点でもたいへんにすぐれた見本があります。
自然科学系の人にあわせすぎた発表会になっている気がしたのは、ひがみかなぁ。
【授業】「英米文化論」のレポートを受領 → 採点。
【教務のお局】卒業研究の提出について、学生室の方からご相談あり。
【書類】書籍の支払関係書類を作成。
【PC実習室運用】プリンタのトナー切れを連絡してきた学生さんに対応。
【PC実習室運用】同上。授業の書類ということで、別室にて印刷。
【PC実習室運用】同上。トナーの発注を学生室の方に確認。
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