かなり主観的な一点による評価
昨日の帰り道、ふと思いたってあたらしいキーボードをさがしに、コ○マによってみました。ところがですねー、品揃えの豊富な量販店のはずなのに、あるのはフルサイズばかり。テンキーもミニキーも好かず、ミドルサイズをもとめる人は、門前払いをされちゃった気分です (+〇+〇>。<)
しかし、さすがは量販店だけあって、物欲をそそる獲物はほかにもならんでいます。なかでも、発売されたばっかりの TOSHIBA NB100 がミニパソ/ネットブックの列にくわわっておりましたので、さっそくいじってみました。そして、1秒で結論がでてしまったです(論文もこれくらいはやく書けるといいな……苦笑)。dynabook でも Libretto でもなく NB という名前がつけられたのが、わかるような気がしました。すくなくともキーボードというインタフェイスの点で、愛機ダイナくん(dynabook SS SX)とは比べものにならないくらい相性が悪いです。カッチリ感のかけらもなく、どこまでも軟体動物を押しこんでいくかのような、ねっちゃり、ぬっちゃりとした感じと表現すればよいでしょうか。コウジーンもかなりの妥協を強いられますけど、NBほどではないですね(むしろ、意外によいことは以前に書きました)。
ダイナくんは、同クラスの他社製品を何度もいじりながら、最終的にキーボードの打鍵感できめたマシンですから、黒デルでつかっている WiNDy 501 や玄人好みの7段フルキーをもつ ThinkPad よりも、オイラにはしっくりときます。BL や TNA でもっともはやく、かつ自信をもってブラインドタッチできるのは、やはりダイナくんです。そもそも、くらべることじたいがおかしいのでしょうね。つくり手の側も、「NB100が“dynabook”ではない理由」の発言をなさっていました( → 長いので、つづきの欄に引用します)。
ミニパソで打鍵感があうのは、エイサー社の Aspire です。けっこうカッチリしています。話題の EeePC や Inspiron mini 9 などはだめでしたね。Inspiron は SSD が魅力とはいえ、OSが Linux(Ubuntu)なのもちょっと。もっとも、ネットブックをふだんの生活のなかでネット利用を主体につかうなら、キーボードの評価はあまり必要ないでしょう。もともと割り切りの必要なマシンですから。ただし、出張のお供にするとなると、ほかにも芸のほしいところです。ワンセグ受信とか。
やはり、オイラのような初心者は買っちゃいけないマシンかも。
【書類】科研費の支払い関係書類を作成 → 産学連携室の方へ提出。
【PC実習室運用】実習室のアシスタント/アテンダントさがし。
【広域ヨーロッパ研究センター】HP案をO先生に相談 → 提案をメーリングリストで流す。
※リンク切れになるかもしませんから、リンク先を明示して引用しておきます。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0810/29/news032.html
Netbookが活況だ。下降気味だったPCの売り上げを押し上げるほどの勢いで、ついに、複数の国産ベンダーも参入を決意した。今回は、東芝のPC第一事業部PCマーケティング部マーケティング担当主務を務める荻野孝広氏に東芝が考える「Netbookのありかた」について聞いてみた。●選択肢を用意するのが東芝の勤め
──海外ベンダーがNetbookで好調のようですが、その市場に東芝が参入する意図は。
荻野 東芝のNetbookとなる「NB100」には、dynabookのブランド名をつけませんでした。セカンドマシンユーザーやインターネットとメールができればそれでいいという割り切りを持って購入するユーザーのための、コストパフォーマンスを追求するモデルとしてNB100を位置付けています。
東芝がNB100を投入することになった背景には、Netbookと呼ばれる市場が一定の規模に成長してきたことが挙げられます。もともと東芝は、小型の携帯PCを「Libretto」ブランドでやってきた実績があります。スペックを落として割り切る路線ですね。それでいてコストパフォーマンスが高い。 NB100は、ノートPCのラインアップが豊富なPCベンダーがユーザーに提示する選択肢の1つとして考えてください。
現在、Netbookの市場は一定の規模があると思いますが、その規模が、まだまだ増えるのか、それとも縮小してしまうのかなど、これから先の予測は難しいですね。ですから、今の時点では、ラインアップのすき間を埋めるモデルを用意したにすぎません。
●dynabookでもなければQosmioでもない
──NB100が従来のdynabookユーザーを奪うようなことは。
荻野 製品のコンセプトやスペックを考えると、dynabookを買っていたユーザーがNB100を買うようなことがあってはならないのです。ですから、東芝も販売店もそうならないようにユーザーにdynabookとNB100の違いを説明しなければなりません。
NB100で十分と思うユーザーは、コンピュータのリテラシーがかなり高いはずです。最初からNB100でできることに納得して選んでもらうわけです。このことを理解していないユーザーが、使い勝手の違いに購入したあとに気がついて、後悔することがないようにしなければならなりません。
デジカメで撮影した画像の整理や印刷、年賀状作成などに役立つことを期待するユーザーは普及型のA4ノートPCを購入していましたが、NB100はマーケットの方法をこれまでのA4ノートPCと変えなければいけないんですね。販売する側も購入する側もNB100とこれまでのA4ノートPCとの違いを正しく認識しなければなりません。東芝ではdynabookシリーズとNB100のカタログとをそれぞれ別に作ります。販売店とも間違いがないように連携していくつもりです。
ノートPCのユーザー層を増やすという点で、より小さいデバイスのユーザーからすくい上げることは重要です。MIDや携帯電話に追加する2台目需要です。また、東芝ユーザーを増やすという目的もあります。それから、東芝ユーザーの2台目という需要をこれでカバーできるという考えもあります。
──PCのことはよく分からないから、性能の高いモデルはいらないと、初心者は考えがちなのですが、もし、リテラシーの低いユーザーがNB100を購入してしまった場合でも、従来の東芝製ノートPCと同じ水準のサポートが期待できるのでしょうか。
荻野 もちろんです。東芝のブランドで出す以上、東芝のサービスを提供します。ノートPCで上から下までをすべてそろえて、サポートも充実させるというのは、限られたPCメーカーにしかできないはずです。
少なくとも一定数のユーザーがいる限り、東芝はその選択肢を提供しようということですね。ノートPCに関しては、ある程度の規模でラインアップをそろえていますから、ユーザーが望んでいるのに選べないカテゴリーは東芝にはないはずです。ただし、NB100は、差異化商品ではなくコモディティ商品であることを、しっかりと理解していただきたいということです。
早い段階でNetbookに興味を持ったユーザーを分析してみると、高いNetbookでもいいという選択肢はなくて、5万円で購入できるノートPCというところで評価しているようです。ですから、東芝が参入するにしても、価格帯を無視することはできません。そこはもう当然、必要条件になってくるでしょうね。
●NB100はユーザーの自由な発想に委ねる
──NetbookによってモバイルノートPCとして使うユーザー層も広がっていくのでしょうか。
気軽に持ち運びができるという点で、コンパクトなNetbookは評価されているようですね。でも、移動中に使うというよりは、移動先で使うという感じです。東芝としても、NB100でモバイルコンピューティングを提案するというよりは、モバイルコンピューティングを分かっているユーザーがNB100を選ぶと思っています。だから、東芝としてもNB100の利用シーンを提示することは考えていません。
また、通常の個人向けノートPCのように多種多様なアプリケーションも導入されていません。その点でも、従来のdynabookラインアップとNB100はまったく違うんです。PCを分かっている人たちに使っていただきたいと考えています。
もちろん、Librettoとも違います。あれは付加価値がありましたからね。でも、これは、メールとインターネットサービスでできることだけをカバーしていればそれでいいんです。
家庭などで2台目のノートPCがほしいときに、台湾ベンダーのブランドを知っているようなユーザー以外は、国産ベンダーとしての東芝を選んでもらえるものと考えています(編注:インタビューをした時点で国内PCメーカーでNetbookを発表していたのはオンキヨー:ソーテックと東芝しかなかった)。デスクトップPCからの2台目需要も多いのではないでしょうか。家族がそれぞれ別の部屋でPCを使いたいといった需要ですね。この場合、価格の魅力は大きいですよ。高いモデルを購入できるユーザーばかりではないですから。
そういう場合でも、NB100とdynabookを間違えないで購入してほしいですね。そこさえ間違わなければ、今までのノートPCユーザーとは違う層がターゲットとなるわけですから、PC市場のパイは広がるはずなんです。
●違いが分かるユーザーに使ってもらいたいNB100
──差異化商品の売れ方に影響を与えることはないと考えているのですね。
荻野 Netbookの市場は爆発的に大きくはならないと考えています。繰り返しになりますが、一定量の市場があるから選択肢を提供するためにNB100 を用意しています。Netbookは、もともとは新興国用の企画ですからね。これまでのPCが高すぎたのではないかという意見もあるようですが、それは違うと思います。
安くてもある程度使えればいいという割り切りに、うまくはまったカテゴリーです。5万円だったらこれでいいでしょう、と。今までの通常タイプノートPCが高すぎたというのではなく、選択肢の1つとしてNetbook市場が出現したことになります。
オープン価格では市場が実売価格を決めますから、今までのPCが高すぎたわけではなかったはずです。今までのPCには価格に見合ったそれなりの理由があったわけです。だから、本当に妥当な価格なんですよ。NB100の価格もこの仕様のノートPCとしては妥当です。それに、東芝が出す以上、コストを下げるためにOSにLinuxを入れるわけにもいきません。そんなことをすると、サポートに多大なコストがかかってしまいます。
要求があれば今後企業ユーザーにNB100を出荷する可能性があるかもしれません。2年前とか3年前とかには、割り切ったスペックのモデルを企業向けに出荷するなんて考えられなかったことですが。このようなノートPCを望むユーザーが一定量あると見極められたのは2008年のCESあたりじゃないでしょうか。
いずれにしても、Netbook市場では、割り切ったコンピューティングを理解できるユーザー、価格を重視するユーザーに対して、東芝が製品を出すことに意味があります。NB100は、Qosmioのミニモデル、Librettoなどのように、驚きと感動をユーザーに与える製品で新しい市場を開拓するわけではないし、技術でリードするような商品ではないということです。
もし、東芝が(コストを気にすることなく)本気でNetbookを開発したら、重量は半分になり、バッテリー駆動時間もさらに伸びる、すばらしいモバイルノートPCになるだろう。でも、東芝はあえてそれをしなかった。そして、差異化商品ではなく、コモディティとしてのNetbookを作ったのだと言い切る。
それでも、彼らはパンドラの箱を開けてしまったのではないか。Netbookが、周辺機器やソフトウェアまで含めた業界全体に与える影響には計り知れないものがある。それに気がついていても、Netbookをやらざるを得ないところにこの業界そのものの憂いがある。
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