Duo for laptop をつかってみました
最近に入手したばかりのハンファ社 Duo for laptop をアズワン(本体の色から「蒼黒」と呼んでいます)に設置し、講義にもちこんでみました。実売価格は9000円強で、ふつうのノートパソコンをタブレットPCにしてくれる小道具です。Digital Pen Mouse に分類されますが、かつて何度か、何種類かを購入して失敗したペン型マウス(「黄金のマウス、空振り」)とは機能がちがいます。通常のマウスのようにマウスパッドやテーブルの上でうごかすのではなく、液晶画面へと直接にふれることで、その軌跡が画面上にあらわれる装置ですから、より精密なポインティングや描画をしようという気になりますし、あるいは、パワポのプレゼン中にとっさに指示をくわえたりするのにも便利です。幼いころから慣れ親しんだペンで、画面上に線や文字を書けるわけですからね。
↓ Duo for laptop の画像です。
Duo for laptop は液晶画面の上部中央(不可能なばあいは左右のどちらかの中央)に設置します。3種類のソフトウェアをインストールしたあとにUSB端子へと本体を接続し、画面の大きさなどを認識させますと、オイラがふだんつかっている Lenovo ThinkPad X41 Tablet の電磁ペンとおなじようになりました。
授業でのパワポのプレゼンでつかってみた印象は、けっこういけるかな、といったところです。何度かテストをしてみたものの、X41にくらべると位置測定がずれるというか、かならず最初に画面調整という儀式を行なわないとつかえません。時間がなくてあせっているときに、こいつのセッティングにこころをうばわれるとすれば、かなり辛いところでしょう。また、超音波と赤外線をつかって位置測定をしていますから、強力な蛍光灯の下におくと問題が生じるかもしれません。蒼黒の画面は8.9インチなので、調整上の小さなズレが結果的に大きなズレになってしまいます。設置するときにかならず必要になるイニシエーションとして、画面をうまく調整できるかどうかが、このガジェットをつかいこなす要点です。
すべての講義と英語の授業で X41 をつかうオイラにとって(以前は会議のノートもX41の OneNote でやっていましたが、いまは pomera にかえました)、最大の問題はバッテリのやりくりです。60人前後を収容する規模の教室や演習室のような場所は、かならずしも教卓付近で電源が確保できるようなつくりにはなっていませんし、こちらもX41を持ち歩きながら、講義室内をうろうろして授業をするときもあり、手持ちの別のノートPCがつかえるといいなぁと思っていました。ファイルをかなり工夫すれば動的なプレゼンも可能ですけど、毎回となればさすがに準備の時間が足りません。講義のプレゼンの準備のためだけに時間をついやす余裕が、今はあまりないからです。
Duo for laptop のおかげで大容量バッテリをつけた蒼黒がタブレットPCとしてつかえるようになり、これはかなり楽です。1.8インチHDDで起動のたいへん遅い X41 にくらべて、超速でたちあがるマシンですから、朝1の講義などで余裕ができると思います。もうしばらくつかってみましょう。
それなら使いやすいタブレットPCをもう1台、購入すればいいじゃん……という話はなしです。
5月29日の業務
【授業】「ヨーロッパの風土と文化」10:40~12:10
【授業】Office Hours 16:20~17:50
【授業】「英語で読む英米文化入門」の予習。
【国際交流】夏期語学研修と前期試験のやりくりについて、企画調整室の方からの問いあわせに応対。
【国際交流】同上。当該の先生にこれまでの対応をおつたえする。
【国際交流】夏期語学研修への申しこみについて、INTO日本オフィスとメールのやりとり。
【ゼミ】オープンキャンパスで募集されているアルバイトについて、メーリングリストで連絡。
【WERC】広域ヨーロッパ研究センターのサイトに掲載されるべきコンテンツについて、研究員に確認を要請。
5月30日の業務
【授業】3512教員室の掃除。
Comments
はじめてコメントします。
この商品、ちょっと気になっています。
文字を書く用途でなく、マウス操作が苦手な母にポインティングデバイスとして使ってもらおうかと思っているのですが、量販店などでも実機を置いている店舗がなく使用感がわかりません。
マウス代わりの用途には耐えられるものでしょうか?
お答えいただけるとありがたいです。
Posted by: たむ | Tuesday, June 02, 2009 09:44
たむさま
お返事がおそくなってすみません。数回は現場でためしてみないと、お返事するのにも失礼と思いましたので、ここ2週間ほどの授業で試用しました。
こちらの使用環境は本文のとおりですが、アズワンとの相性なのかもしれませんが、お母さまのマウスの代用にはむずかしいでしょう。
端的にいえば、ポイント位置がずれます。最初の調整をどれだけ根気よくやっても、通常のマウス操作にくらべて、画面上で数ミリのズレが生じてしまいます(すくなくとも、わたしの場合はそうです)。したがって、パワポ上で指示をくわえるのにも、ズレを勘案してやっていました。
お母さまには実際にマウスをさわっていただいて、手になじむものを選んでいただくか、あるいは、ネイティヴでタブレット機能をもったノートPC(たとえば、安価なものでは工人舎のシリーズ)をお考えになってはいかがでしょうか。
Posted by: 栗田和典 | Tuesday, June 09, 2009 19:16