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続・満身創痍の「はやぶさ」

読売新聞のサイト「YOMIURI ONLINE」から引用させていただきます。引用元のサイトには飛行中のイメージ図も掲載されており、いちだんと興趣がつのりますので、ぜひおとずれてみてください。

「はやぶさ」が“最後のご奉公”、惑星衝突予測に活用へ

 来年6月に帰還予定の小惑星探査機「はやぶさ」が、地球に衝突する恐れがある小惑星の軌道予測システムの開発に役立てられることになった。

 ほぼ確実に地球を“直撃”するため予測精度を詳細にチェックできるからだ。はやぶさは数々のトラブルに見舞われながらも故郷を目指して飛行中で、9日には打ち上げから丸6年を迎える。システム開発に取り組む宇宙航空研究開発機構は「地球の安全に貢献するためにも無事帰還を」と、新たな役割に期待を込める。

 地球に接近しそうな小惑星の観測は各国で行われているが、国内には観測データの解析設備はなかった。宇宙機構の吉川真准教授らは独自の装置開発に乗り出し、今年3月、衝突の軌道や時間、確率を計算するシステムを試作した。

 アフリカ・スーダン上空に昨年10月に飛来した直径約3メートルの小惑星をモデルにシステムをテストし、大気圏への突入時刻・位置を誤差0・5秒、13キロで予測。今後、精度の検証と向上を図るため、順調に飛行すれば宇宙で唯一の「衝突確率100%」の物体になる、はやぶさ(太陽パネルを広げた長さ約5メートル)に着目した。

 はやぶさは小惑星「イトカワ」の土を採取して持ち帰るため、2003年に打ち上げられた。20億キロ旅してイトカワに着陸したが、燃料漏れや姿勢制御装置の故障が相次ぎ、一時は帰還が絶望視された。その後、どうにか持ち直して地球へ向かう軌道を飛んでいる。来年6月、土が入っている可能性のある耐熱カプセルを放出し、本体は大気圏で燃える見込みだ。

 吉川准教授は「元々はこんな活用法は想定していなかった。トラブルによる機体の損傷が激しいため心配だが、きっと戻ってきて最後まで役立ってくれるだろう」と話している。
(2009年5月5日13時08分 読売新聞)

「はやぶさ」が大気圏で燃えつきてしまうといわれているのは、イトカワで採取した可能性のある試料を、危険の大きくなる都市部を避け、相対的に安全なオーストラリアの砂漠部におかれた目標地点へと正確におとすにはギリギリまで地球にちかづく必要があり、その結果、試料投下後の「はやぶさ」はエンジンを噴射しても地球の引力を振りきれない可能性が高いからです。気の遠くなるような距離をこえて試料をもちかえるミッションを遂行するだけでも充分すぎる成功といえるでしょうに、さらに、生みの親たちが想定さえしていなかった仕事をなし遂げようとしている「はやぶさ」に、オイラはただただ感嘆し、天つ空にむけておもわず「がんばれ」と拳をにぎりたくなります。

宇宙空間に、本体は1~2メートル四方ていど、太陽電池パネルをひろげても6メートルに満たない物体は、きっととるに足らない存在でしょう。しかし、そのおチビさんの姿にはげまされる者はすくなくありません。一式戦闘機といい、先の3月14日――この日付もオイラにとって感慨深い――にラストランをむかえた寝台列車といい、なかなか印象的な名前です。

がんばれ、はやぶさ。

5月2日からの連休中の業務
【書類】科学研究費補助金の研究成果報告書を作成 → ほぼ完了。
 ※のこりは校正と200字ていどで要約する研究成果概要のみ。

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