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不審者?

土曜日の職場は、週日とはちがって、ほとんどの入り口に電磁ロックがかかっています。オイラたちは仕事場の部屋の鍵とおなじカードで入構することができますが、学部の学生さん(大学院生はカードあり)や業者さん、あるいは、研究会などでおとずれる他大学の研究者の方々などは出入りが不便です。守衛さんのいらっしゃる部屋で手続きをしなければなりません。受付が設営される学会ならまだしも、ちょっとした研究会ではつかいづらい建物だろうと、ここにきた当初から思っていました。空調も入りませんしね。

今朝もカードをつかって入構しますと、何やら背後から人が入ろうとして迫ってきていました。その人の気配には気づかなかったとはいえ、出入りにときにはかならずドアをしっかり閉める習慣がついていますので、その人(若い男性でした)が入ることはできず、「すいませ~ん」とか声をだしていらっしゃいました。学生さんであったなら、悪いことをしてしまいましたが、学生証をかざしてくれたわけではありませんし、遠まわりでも守衛室で名前を書けばよいですから、そのままにしておいたです。逆恨みはしないでね ヾ(^。^*)まぁまぁ

こういうあまり気分のよくない経験は、これまでに数回ありました。オイラの在学した大学も、いまは夜間や週末には出入りが制限されるカード式になっているようです。夜中に飲み屋からもどってきて、また研究室や学生自治会室にこもる、さらには、朝いちばんで講義室の机の上におきビラをする、みたいな学生生活は、もはや過去のおとぎ話のようです。鍵はかかっちゃうわ、印刷室はないわ、お掃除はされちゃうわ、飲み屋は軒並みつぶれてるわ、です。

それでも、学生さんたちはたくましいもので、電磁ロックの警報が鳴らない鍵はずしを実行していらっしゃいました。

【授業】3512教員室の掃除。
【WERC】ウェブサイトの増補。

帰宅時のちょっとしたできごとは、「つづきを読む」をご覧ください。

帰宅しようと、職場の駐車場にとめたRくんに乗りこもうとすると、どこからともなく、か細い猫の鳴き声がします。仔猫のようです。声をたよりに、あたりを見まわしていましたら、石垣のようにデザインされたコンクリートの壁にしがみつくように鳴いています。

「だいじょうぶかー。にゃお、にゃお」

などと声をかけても、mew mew と声をあげるだけでうごけません。こちらとしても金網という障壁がありますから救出活動をすることはできないのですが、力尽きて落ちてしまったら、いかに身軽な猫でも深手になりそうな高さなだけに、見放してしまうのにも気がひけました。

「だいじょうぶかー」

と何度か声をかけていたそのとき、獣のするどい鳴き声がしました。「カーッ」とでも聞こえるようなものです。すると、その声のする方向へ、仔猫は力を出してのぼってゆくではありませんか。登りきって、最上段をはしってついた先をのぞいてみると、真っ黒なネコがこちらをにらんでいました。

「カーッ」

親子にしてはあまり模様が似ていませんでしたけど(ひょっとして親分と子分の関係かな)、人間のオイラよりはよほど仔猫には安心できる存在だったのでしょう。

「ごめんよ、何にも悪さはしないさ」

といって、2匹さんとおさらばしました。猫も、親子の情や友情というものがきっと大事なんですね。

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