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この2年以上ものあいだ

ぶっちゃけ、所属する職場においてこの2年間、まったく昇任がありません。ふざけた話ではないか、と拳をふりあげてもどこへおろしたらよいかさえわからないのが、情けないやら、くやしいやら。

2年前にあったのは法人化です。その時点までは、職場組織のトップにいたN長さんがわがまま勝手に権力だけをふりまわして押しとどめていたこと(=進捗がないのは、地道な事務仕事の能力が無であったことの裏返しでもあったのでしょう)はありましたけれど、そこはそれ、上のポストがあけば、下位の者から昇任候補者が選出される手続きが、まがりなりにもおこなわれておりました。オイラが昇任できたのも、法人化前のどさくさまぎれで、まだこの手続きがいきていたからにすぎません。

人事というのは、新規採用ももちろん重要ですし、後任の補充をおこなわないでは個人の負担が増すばかりか、下手をすると、本来は多様であるべき学問的な発想や議論を、せまく固定化してしまう結果にもなりましょう。また、端的にいって、ポスドクが増えつづけているのに求人が減るという、あってはならない事態にもつながります。しかしながら、昇任人事もまた、各個人が能力を高めているかぎり必要なものであり、オイラの職場のように皆が責任と役割をはたしているところでは、給与だけでなく、給与体系そのものがべつになる昇任人事を欠かすことはできないでしょう。

平成版『白い巨塔』のなかで、唐沢寿明さんが演じた財前五郎が、となりにすわる黒木瞳さんの花森ケイ子にむかい、江口洋介さんの役であった里見脩二についてつぶやくことばがありました。正確な引用ではないですけど、たしか、

「あいつ、偉くなりたいとは思わないらしい。かといって、サボりたいわけでもない。」

技術が高く、権力をもつ者こそが患者を救えるはずと教授になりたい財前と、医者としての「正しさ」(それが何かはわからない)をおいかけようとする里見の対比ですが、けっこうはまったことばでした。身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もある、などと達観するときもありますし……。

されど、サボっていない人には昇進してほしいし、そういう人をちゃんと評価できない職場は、どれだけ遠慮していうとしても、ゆがんでいます。学問的な評価をうけた研究者を、組織としてそれらしくあつかうのは、当然でしょう。

ぼやきはつづくよ、どこまでも。

7月9日の業務
【授業】「英米文化論」13:00~14:30
【授業】「英米文化研究方法論(院)」16:20~17:50
【授業】「英米言語文化入門」の講義ファイルづくり。

7月10日の業務
【授業】「ヨーロッパの風土と文化」10:40~12:10
【授業】Office Hours 16:20~17:50
【授業】「ヨーロッパの風土と文化」の講義準備。
【授業】「英語で読む英米文化入門」の講義ファイルづくり。
【紀要編集】進行予定表を、執筆者および委員の先生方にメールで通知。

7月11日の業務
【授業】「ヨーロッパの風土と文化」の講義準備。
【授業】3512教員室の掃除。

ちなみに、えらい方のお一人が、職場のほかの部局でもまったく昇進が実現していないようなことをおっしゃっていたと記憶しています。オイラの記憶ちがいでなく、本当にそうなら法人化のドタバタを顕著に示す例でしょうけど、これはあきらかに事実ではありません。この2年間に昇進した方は何人もいらっしゃいます(昇進があるのが、職場組織としてはあたりまえじゃん)。

すぐれた方々がつぎつぎと流出してしまうようになると(すでにはじまってますが)、こわいです。

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