「?」や「!」
職場ではりだされていたある学会の案内を何気なく見ていたところ、連続した二つの発表のタイトルに「か」でおわる疑問文がつかわれていました。正確にいえば、順番の早いほうの最後の文字は「か」、おそいほうが「?」です。こういうふうにならぶのはめずらしいと思います。また、ならぶことによって、疑問符の有無がことさら目立ってしまったですが、ポスターをつくっていて何も考えなかったのでしょうか。 ← 「か」でおえてみました ヾ(^。^*)まぁまぁ
ちょうど20年ほど前、いちおう活字にしてもらえる原稿——たしか、新刊紹介や書評のたぐいでした——を指導教官にみてもらったとき、1,500字から4,000字くらいの文章のなかに「?」マークを多用していたらしく、朱字で「日本語では破格の用法」とコメントされてしまいました。そのときにたしかめたことですけれど、なるほど日本語で書かれた論文や記事のたぐいに「?」や「!」はほとんど見あたりませんでした。オイラの知っている西欧系の言語の疑問文にはかならず疑問符がつきますから、とくに気にすることなく日本語にもつかっていましたけれど、この指摘をいただいたときいらい、安易にマークをもちいることがとてもはしたなく思えるようになったです。ためしに「日々是精進」で「?」を検索してみますと、業務日誌の分類不能欄に「【?】」は頻出していますが、地の文では「(?)」というつかいかたが多いようです。記事の総数は1,400件ほどありますので、検索でひっかかる800あまりという「?」の数はかなり少ないのではないでしょうか。地の文でつかわれる数は検索不能なため、正確な数をだせず、印象論でしかないのはお許しあれ。
文章を書いていて、本来は「破格の用法」かもしれないのに、何となくつかってしまう記号はほかにもあります。たとえば、↑の段落でつかっている「——」(2倍ダーシ)、あるいは翻訳などでは多用しがちな「( )」(まるかっこ)などです。カッコ類は豊富にありますから、「〈 〉」とか「[ ]」とか「【 】」とかも。こうした記述法は、どれも使用されはじめたのが最近のことであるように思います。多用される「?」や「!」は、生硬な印象をあたえたり、不必要な力みを感じさせたりしがちな記号であり、オイラはおちつきのない、せかされているような不快感をおぼえてしまいます。すくなくとも、論理的であるべき文章、じっくりと検討を要する日本語の文章には向いていない。
体言でとめて「!」とか「!!」とかをつけるのが好きな人が近所にいますけれど、やめてくれないかなぁ。
10月30日の業務
【授業】「イギリス日本」9:00~10:30
【授業】「原典講読」10:40~12:10
【授業】「英米文化論」と「イギリスと日本」の講義レジュメと講義資料について、ウェブ学習支援システムと講義用ウェブログにお知らせ。
【授業】Office Hours 16:20~18:30 → 卒業研究の相談。
【授業】教員室のLANケーブルのはり替え。
【PC実習室運用】1限目前に学生さんからトナー切れの連絡あり → 昼休みに交換。
【PC実習室運用】出頭してきた端末ロック者に厳重注意。
【研究費】ホワイトボードの納品 → 設置。
【研究費】ホワイトボードの支払い関係書類を作成 → 出納室の方へ提出。
【?】コース会議の議事録作成に協力。
【WERC】特別講義の必要書類づくり(未了)。
10月31日の業務
【授業】3512教員室の掃除。
【WERC】特別講義の必要書類づくり。
Comments
わたなべです。お元気ですか。
剣祭は日曜に少しだけ参加できました。お会いできずに残念です。
>体言でとめて「!」とか「!!」とかをつけるのが
漫画やライトノベルでは常用の用法ですね。
思えば社会人になってから「?」を使うのが減った気がします。
(ビジネス文書では使わないですね。メールでは使う人多いですけど)
Posted by: わたなべ | Friday, November 06, 2009 11:46
> わたなべさま
剣祭の日曜日は、たしか午後から雨がふりだしたと記憶しています。だいじょうぶでしたか。S劇部はいつのまにかなくなってしまったようで、OBさんとしてはさびしいことでしょうね。土曜日でしたら、S(国字)先生ともご一緒にお会いできたのですが、残念です。
「?」をビジネス文書でつかったら、それこそ相手にされません。ビジネスの世界はきまじめなミドルクラスの作法こそが掟になっているのですから。英語でもまっとうなのはミドルクラスがささえているそうですよ。
お子さまのフルー罹患には十分にお気をつけください。
Posted by: 栗田和典 | Monday, November 09, 2009 15:35