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ことばが気になる

たぶん、身体を悪くしたりする原因の一つがここにあるような気がしますけれども、オイラは何かとことばじりが気になる性分です。本質的なことでなく些末なこと、重箱のすみをつつくというか、お弁当箱の片隅(静岡弁では「こば」ないし小さいことを示す接尾辞「ちょ」をつけて「こばっちょ」)にのこされ、汁がしみこんでぐちょぐちょになったお米の一粒に集中力をかたむけてしまったりします。

今週の職場もその例外ではなく、ハツカネズミのような臆病者の神経がチクチクされてしまいました。

一つは火曜日の会議で発せられた「追認」ということばです。おっしゃった方は何気なく、さりげなく、ときに気にするようすもなく、口になさったと思います。その会議が役割分担を了承した委員会を通過した事項について、本会議でもみとめてほしいという意図であったようですが、「追認」では責任の所在がずれてしまいますよね。あたかも、委員会が会議よりも上位の存在であるかのようです。

ことばの正確な使い方という点からすれば、「過去にさかのぼって事実を認める」わけではありませんし、法的な行為にかかわって、「いったんなされた瑕疵のある不完全な法律行為をあとから完全に有効なものとするための一方的な意思表示」=事後同意でもありません。

二つ目はメールでした。厄介な雇用形態がさらに改正(改悪?)されたことをつたえるものでしたが、ある会議で「承認」された、とありました。承認とは、正当である、あるいは事実である、とみとめることであり、あるいは、申し出のあったことを聞き入れる行為をさします。当然ながらそこには承認をする側が検証をしたり、承認される側が根拠を呈示するという前提があるはずでしょう。ところが、当該の会議の報告を聞いたかぎり、会議の構成メンバーがそれを意識していたとは思えませんでした。メールが承認されたとつたえる事項は、報告があった、にすぎず、メンバー各位がそれを正当とみとめたなどとは思ってもいないのではないでしょうか。

「惨敗を期」すもそうでしたが、とくに書きことばでは意を尽くして正確につたえてほしいです。


10月1日の業務
【授業】「英米文化特殊研究」10:40~12:10
【授業】「英米文化論B」13:00~14:30
【授業】ウェブ履修システムによる「課題提示」について、学生室で質問と試行。
【書類】あたらしい職員証を古いものとひきかえに受領。
【PC実習室運用】委員会予算によるハブとPCの購入について、メールでお返事。
 ※しばしお待ちを <(_ _)>

10月2日の業務
【授業】「イギリスと日本」9:00~10:30
【授業】「原典講読」10:40~12:10
【授業】Office Hours 16:20~17:50
【授業】講義資料と講義ファイルを作成 → ウェブ履修システムから「課題提示」およびウェブログに登載。
【ゼミ】来週のゼミの予定をメーリングリストで送付。
【?】出納室の方から別の先生のコンタクト・アドレス情報の問いあわせ → 応対。
【?】学生室の方へ、説明書ファイルの不備をメールでご連絡。

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