あれもほしい、これもほしい
先日、職場の同僚のお一人と会話をしていて、ふと、「うちの学生って勉強しないよね」という一致点を見いだしました。もちろん、「うちの学生」の100パーセントがまったく勉強しないのでなく、過半数以上100パーセント未満、おそらくは8割、9割といったところの傾向を表現したまでのことです。部活やサークルがある、アルバイトでいそがしい、という言い訳が通用しないのはあたりまえなのに、いまだに口にする者がいます(そうした前者は大学生になりきれない高校4年生、後者はこき使われているのをしらないゆでカエルと呼ばれるべきでしょう)。語学留学をするためにアルバイトをしています、というのが正当性のある言説としてとびかうこともありますけれど、そうやって稼いだお金を週5日午前中2時間ほどしか授業をしない語学スクールにつぎこんで食いものにされるおろかさを、笑われているのに気がつかないのでしょうか。
あるいは、のぞめば何か用意される、というとても恵まれた環境に育ってきた人が多いのかもしれません。どれだけ自分が正しいと思って、よかれと思って、あることを主張しても、そのときの状況しだいでどうにでも流されてしまうような経験、どれだけ主張しても、どれだけうったえても、どれだけおだてても、どうにもならない結論しかもどってこない経験、ときに敗北主義と罵られつつ、下を向いて歩くしかない経験というものをしたことがないのでしょうか。“あったらいいな”が実現してしまうような環境は好ましくないみたいです。
亀が自分の甲羅にあわせて穴を掘っているみたいで、とてもさもしいメンタリティを感じたりした月曜日でした。
【授業】「イギリス社会史研究」10:40~12:10
【WERC】学生室の方に電話 → 特別講義に必要な書類を確認。
【WERC】特別講義の必要書類を作成(未了)。
【会議】教授会報告の準備:必要な知識・情報jの確認。
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