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I'm scared

このクールのテレビドラマがはじまりました。比較的多いのが、刑事物/事件ものと医療関係ものではないでしょうか。刑事物は商売柄(いちおう、犯罪史研究者だったりして)、報道やフィクションのパターンを読む練習としておさえております。一方の医療関係ものは、名作『白い巨塔』いらい、すこし斜に構えてみるものと思っていました。

今期は、TBSテレビで村上もとかのコミック、『JIN―仁―』が脳(神経)外科医を主人公にすえています。毎週のテレビドラマのすべてを見るわけにはいきませんから――バッティングするときもありますし、もとからそれほどの時間的余裕はありません――、選択をするわけですが、わりと自然に『JIN』は見ようかな、という気分になりました。すくなくとも、フジテレビで海堂尊の作品であるチーム・バチスタの第2作、『ナイチンゲールの沈黙』よりは、です。こちらはおなじ脳神経外科を舞台に2時間枠で放映されたはずですが、原作とはまったくかけ離れた設定・ストーリであること、田口医師のもっているエグい側面(あるいは、ウィンウィンにもってゆく粘着力)をテレビ版の役者さんがうまく表現できず、平板な「いい人」になってしまっているのが気に入りませんでした。田口の描き方は映画版のほうがはるかにいいです。

さて、『JIN』は原作を知りません。ですから、どういう設定でどういう展開になるのかを知らずに見られる気楽さがあります。しかし、ふとした瞬間に不意を突かれて、オイラはホロリとしてしまいました(年齢のせいか、涙もろいのもあります)。場面は、明日に脳腫瘍のむずかしい手術をひかえた主人公の恋人、友永未来(中谷美紀さん)が、病院の屋上で執刀医でもあり、恋人でもあり、主人公である南方仁(大沢たかおさん)と話しているところでした。記憶しているかぎりで、おなじ医者でもある友永は「こんなにこわいんだ、手術されるほうって。いままで全然わかってなかった」と南方に向かっていいます。その前には、「最後かもしれないんだから」と缶ビールを手にしていました。

7月の手術の前に「こわい」ということばを口にしたか、「最後かもしれない」にちかい会話をしたか、と聞かれれば、後者については記憶があります。「今生の別れかもしれない」と、わりと冗談めかしていったようです。前者については、ドラマのように誰かの個人に向かって「こわい」っていったっけなぁ……。よく口にしたのは、「戦える/戦えない」だったと思います。「こんなんじゃ、戦えない」とか、ね。「こわい」と口にしてしまったら、負けちゃうような気がしていたのかな。

中谷さんの台詞にホロリとしたのは、あるときに我慢していわないでいたことばを不意に聞かされたからかもしれません。

【授業】「イギリスと日本」9:00~10:30
【授業】「原典講読」10:40~12:10
【授業】Office Hours 16:20~17:50
【授業】「英米文化論B」の履修カードを提出しにきた学生に対応 → 受領。
【WERC】運営委員の先生と特別講義の日程を協議。
【教務のご隠居】研究科長から電話 → 研究科学則改正案を送付。

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