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December 2009

『JIN—仁—』最終回に思ったこと

かなりの遅ればせながら、初回から見つづけた番組『JIN—仁—』最終回について記しておこうと思います。最大の謎と思えた“ホルマリン・ベイビ”はまったく解き明かされなかったことをはじめとする、最終回の数々の肩すかしには、すでにネット上にもたくさんの反応を確認できることでしょう。中途半端なおわり方をしたこと、主要な登場人物のだれも死ななかったこと、“ホルマリン・ベイビ”が登場し、消えていた頭痛がよみがえったラストシーンなどから、映画化を予想する声も小さくありません。映画があれば、それはそれ、観たいですけれど、とりあえずドラマは決着をつけたものとアタシはうけとめます。

尚さんいわく、「原作のコミックもおわってないものをテレビでやるから、ぐっちゃくちゃになっちゃうのよ。ノダメ(『のだめカンタービレ』)もそうだったけど、実写化するのにも無理があるよ」。

なるほど、実写化のぜひはともかくとして、たしかに、コミックの原作がおわっていない、あるいはおわり方を迷っている、おわり方が見えない状況で、ドラマが勝手にエンディングをつくるのには仁義を欠く側面があるのかもしれません。原作の展開する余地を狭めてしまうかもしれないやり方は、純粋な原作ファン(というのがいるかどうかは別にして)にしてみれば回避してほしいことでしょう。ただし、原作者もまたドラマ化にOKを出しているはずですから、ドラマはドラマなりのおわり方があってもかまわないようにも思えます。コミックとテレビドラマではありませんが、あの『ヤマト』でさえ、映画版の2とテレビ版の2は結末がちがっているのですから。
※個人的には、『ヤマト』は映画版の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』のほうが好きです。白色彗星帝国の超巨大戦艦にむかう最後の場面には、極楽浄土へ旅立ってゆくようなイメージがあります。

アタシが最終回に思ったことは、テーマの裏返しです。以前の投稿に記しましたように、人間にとって死は避けられぬものとして語られ、そうでありながら淡々としてそれをうけとめられる人びとを描いているところにひかれ、涙してきました。しかし、最終回では、内野聖陽さんの龍馬も、中谷美紀さんの野風も、大沢たかおさんの仁も、生にむかっていたように感じたです。だれも死ななかった、つまり、今回は未了の「生」をテーマにしたのではないでしょうか。

また、野風さんのセリフが印象的な回でもありました。

龍馬にむかって、
「見事に直していただきんした。これ以上 望んでは、罰が当たりんす。」
ときっぱりと語り、また、仁友堂を去るとき、
「これからはおのれ足で、いきたいところにいくでありんす。そこで誰かと出会い、誰かに慕い慕われ、誰よりも幸せになるでありんす。南方先生の手で、生まれ変わらせていただいたのでありんすから。南方先生、ほんに、ほんにありがとうござりんした。」
と声をあげるところなど、見せ場でしたねぇ。

野風さんの笑顔は、涙をともないながらもとても美しい。いたずらっ子のようなあかんべーもすてきな別れ方だったと思います。生まれ変わったことへの笑顔、彼女を救うことができたという涙、「一歩一歩進むしかない」という決意、みな、未来へむかって開かれていたようでした。とりわけ、大沢さんの仁は、ドラマで設定された現代にのこしてきた恋人(象徴的に名前は「友永未来」=演じる女優さんとおなじ音であり、「みらい」とも読める漢字である)から「解放」されたと語ります。これは、タイムスリップした先の江戸が現在となり、もとの現代が過去になり、そして、現在をうけいれた瞬間だったのではないでしょうか。死と生の逆転や過去と未来の逆転を見せてくれたことが、それまでの回を観てきた者にとって肩すかしと感じることにつながったのではないかな。

続編があろうとなかろうと、アタシは充分に堪能できましたよ。

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点検中

点検中

夜間にヘッドライトをつけて走行すると、信号待ちなどでアイドリング不安定になるRくんを、ガスステーションで点検してもらっています。セルの回りが悪いときもあり、原因がバッテリの劣化ていどですむとよいですが、かれもそれほど若くはないので、心配です。

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買わない

尚さんのクリスマス・プレゼントは iPod touch 64GB でした。よろこんでもらえたようなので何よりです。さっそく、iTunes をつかって曲を入れていました。「たくさん入れちゃった」というので、数をたずねたら、CD3枚分とのこと。だいじょうぶ、まったく余裕のよっちゃんです。ちょっといじらせてもらいましたが、さわっていて楽しい小機械であることはまちがいありません。ヘッドホンでは音楽を聴かない(聴けない?)オイラでも、そう感じられるですから、夢中になる人がいることは容易に想像できます。

しかし、だからといって物欲を全開にして iPhone 3G/3GS にまで手を出したくなるか、というと、個人的には×です。ケータイの回線は家族といっしょの NTT DoCoMo があり、単独で使わせてもらっているイーモバイルもあります。前者の端末は F900iC という5年前に購入した機種で、すでにバッテリパックを2回とりかえました。おサイフケータイのはしりですが、じっさいはその機能が完全でないため、発売当時、JR東日本の審査を通過しなかったといういわく付きです。イーモバイルのほうの端末は例のイーモンスターこと S11HT という、昨年、これも12月に購入した機種で、すでに別途購入したバッテリがへたりつつあります。12月になるとケータイを買いたくなるでしょうかね。簡単にいうと、この二つで困ることはなかったので、iPhone は買わないです。

回線の数でいうなら、じつはこの9月までソフトバンク・モバイルの回線ももっておりました。vodafone 時代からの 702NKという端末です。こいつはイギリスにでかけたときによくつかっていましたから、それなりに重宝していたといえましょう。片手であつかえる、いわゆる10キーボードなのもよかったと思います。しかし、それまで702NKの主ユーザであった息子2号のケータイもドコモでつくることになり、さすがに3回線をもっているのは不経済であるということで、廃止することにしました。ソフトバンクのお店で、買い替えではないのですか、と確認されましたけれど、iPhone のことはまったく念頭にありませんでした。ポスターは目の前にあったですけどね \(^^:;)...

オイラは基本的にハードウェア・キーボードが好きです。しかしながら、ケータイでこれをもとめると S11HT であっても快適な入力環境には遠い。だから、そもそもケータイでは片手入力くらいで足りるくらいしかやりません。Twitter も1行、ワン・センテンスでおわったりして ヾ(^。^*)まぁまぁ
どのような方であっても、20,000字前後の文章をモバイル端末であつかったりはなさらないでしょう。せめて、ポメラとか、以前に愛用していたシグ3くらいのキーボードがほしいです。メモ書きくらいならよいのでしょうが、それならいつもそばにある、ほぼ日手帳やA6のスパイラルノートで十分です。

ついでに、いくらいわく付きとはいえ、F900iC にはおサイフ機能があります。クレジットやデビットカードとはちがうものです。たとえば、クレジットカードからチャージできるようになったスターバックスカードをもってはいるものの、このカードのチャージは基本的に店頭のレジでおこなうものであり、いつでもどこでも登録したカードからチャージできる Edy とはちがいます。これってかなり不便です。ですから、ついついなじみのスタバでも Edy を利用することになります。iPhone にも、残念ながら、おサイフ機能はないですよね。

そろそろ三つ目のバッテリパックもへたりつつあり、入手もかなり困難になってきていますから、F900iC の買い替えを考えなければなりません。でも、きっとふつうのケータイにすると思います。iPod touch や iPhone をうらやましく思いつつ、それなりに納得して買うことでしょう。片手でつかえるという点では、BlackBerry Bold もドコモにはありますけど、これは S11HT で足りている機能を加算してもしかたがありません。買い替えるのも、きっとバリバリのガラパゴスケータイですよ。

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年末の中くらいの掃除

合同ゼミのあわただしさも過ぎ、休みであった水曜日をはさんで職場にいけば、おなじ階に部屋があるため、ほぼ毎日のようにその存在をたしかめてきた同僚のみなさんも、自宅待機体制になってきた週の後半でした。クリスマスはX41タブ夫を相手にしてすごしましたけれど、今日はその仕上げもふくめて職場のお掃除をしました。

たいていの土曜日はお掃除日にしてきましたけれど、今日はちょっとだけ気合いを入れて本棚まわりも拭き掃除です。書架はA4の7段が11連、6段が2連、独立の書架が3連あります。これをすべて本をいったん抜き出してホコリをとりますと、腕があがらなくなりますので、適当に間引きながらやりました。途中で気になった本を読みはじめてしまうアクシデントは、まぁ、しかたがありません。今年はあまり活用できなかった史料には、詫びを入れておきました。まかりまちがって才能に欠けるやつの手元にきたばっかりに、存在を主張できずにいるわけですから。

のこりはいつものように掃除機をかけて、床を雑巾がけし、テーブル類を水拭きしました。気持ちよく新年をむかえられる……かもしれない。でも、来週はまだ月曜日に年末卒論ゼミがひかえています。悩み多き卒論生たちがくると、とくに髪の毛がとっちらかっていくように感じるのはアタシだけでしょうか。

ちなみに、床に落ちている髪の毛1本を気にするようになると、こころの状態はよくないと聞いたことがあります。あるいは、人のふつうの話し声がやかましく感じられるようになると、こころがすさんでいるか、過緊張の恐れがあるとも。人がうごけば音はするし、人が生活すればゴミは出るわけで、あたりまえのことを受け流せなくなっている状態は、あまりかんばしくないのでしょう。

とはいえ、せっかく掃除したので、すこしは気にしてつかってくださいねぇ。

12月24日の業務
【ゼミ】合同ゼミ発表会で撮影したビデオデータから、ビデオDVDを作成。

12月25日の業務
【ゼミ】年末卒論ゼミの連絡メールを送信。
【授業】講義でおもに使用する ThinkPad X41 Tablet をリカヴァリ(未完)。

12月26日の業務
【授業】3512教員室の掃除。
【授業】講義でおもに使用する ThinkPad X41 Tablet をリカヴァリ。

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合同ゼミ学生発表会へつづく坂道

昨日までの強い風もおさまった火曜日が、今年の最後の講義日となりました。午後からは合同ゼミ学生発表会があり、その後の懇親会は飲み屋に出かけますので、ひさしぶりに静鉄ジャストラインで大岩(バス停は「臨済寺前」)をでかけ、数年ぶりにJRを利用して職場にでかけることにしたです。JRを利用したのは、まったくまぬけなことに、お弁当箱を忘れてきてしまったのでどこかで昼食を調達しなければならず、残念ながらこれまで利用してきた新静岡センターは改築中のため、それができないからです。あと、JRならスタバもありますからね。

静岡駅のカフェデンマークで昼食用のパンを買い、スタバで「グランデラテ、熱め」をゲットしたあと、ホームに向かうと、ほんのタッチの差で電車を逃してしまいました。つぎまでの待ち時間は10分です。おもむろに Emonster をとりだして、もばついったーとちーたんで Twitter をいじっていました。

草薙駅から職場へは長い坂道をのぼります(何度かこの「日々是精進」でも書きましたが、通称は「だいこん坂」といいます)。思えば、ここを徒歩でのぼるのは昨年の合同ゼミ発表会いらいかもしれません。妙に景色がなつかしいです。
※この坂のぼりの途中でお会いした方についてつぶやいています。

職場についてしばらくしますと、ゼミの学生さんが発表の最後の準備のためにやってきました。昨日からずっと、プロジェクタ、スクリーン、ゼミ生パソのQosmioは出ずっぱりです。ところが、待てど暮らせどパワポファイルをもっている一人がやってこない。Qosmioにコピーをしておくように、メーリングリストに流すように、といっておいたのに、USBフラッシュメモリにしか残してないようです。バックアップは何重にもとらないと、いつか泣くよ (>o<)

紀要の初校返却などで一時的に部屋の人口密度が上昇しましたが、その後は安定期をむかえ、修正前のファイルでとりあえずリハーサルをやり、わすれていたビデオカメラの借り出しもおえて、準備はほぼととのいました。上記の一人はお昼どきにあらわれ、ファイルもどうやら間にあったようです。坂道をようやくのぼった気分にひとしいかな。

さぁ、開演だい。いってみよう。

12月21日の業務
【ゼミ】合同ゼミうちあわせ 9:00~10:30,14:40~16:20
【授業】「イギリス社会史研究(院)」10:40~12:10
【紀要編集】校正済み原稿を受領。
【紀要編集】校正済み原稿の未提出者に明日の締切をご連絡。
【紀要編集】印刷業者さんへ電話 → 明日のひきとりを確認。
【WERC】ウェブサイト制作とサーヴァのホスティングについて、業者さんとうちあわせ。
【入試】入試実施副委員長より電話。

12月22日の業務
【ゼミ】合同ゼミうちあわせ 10:40~12:10
【ゼミ】合同ゼミ発表会の機器準備 12:40~13:00
【ゼミ】合同ゼミ発表会 13:00~16:40
【ゼミ】学生室から借りだしたビデオでとったデータをダビング → 機器を返却。
【紀要編集】校正済み原稿の未提出者の先生から電話 → 到着時刻を確認。
【紀要編集】校正済み原稿を受領しながら、業者さんへ初校返却。
【紀要編集】業者さんに、A0ポスタ作成の発注をする先生をご紹介。
【WERC】副センター長の先生からロゴのデータファイルのCDを受領。
【WERC】同上。ロゴのデータファイルを業者さんにメールで送付。
【WERC】ウェブサイトにリンク集(仮設)を登載。
【PC実習室運用】プリンタ修理用料金について、実務を担当してくださっている先生から連絡あり → 返信。

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バースト寸前

バースト寸前

欅の落ち葉がうめてしまいました。本来の用をなさなくても、おもしろいからよしとしましょうか。

近ごろ「鬱憤」という文字をみて、何となく文脈にはまらない気がしました。「憂さ」くらいじゃないかと思ったしだい。オイラの語感の能力は捨てたもんじゃないですよ。

『広辞苑』によれば、

心に積る怒り。抑えに抑えたうらみ。

おーこわ。なにせ、うらみですから。こいつがバースト寸前とすれば、かなりやばいです。

それに、「憤」はともかく、「鬱」は書けないし ヾ(^。^*)まぁまぁ

12月16日の業務
【ゼミ】合同ゼミの発表内容についてうちあわせ。
【ゼミ】卒業論文の一部について添削指導。
【ゼミ】新型インフルエンザによる出席停止者の回復状態について、学生室でうかがう。
 ※あとから担当の方からメールをいただいた。登校許可証を提出済み。
【授業】特別講義のフライアをカラーレーザプリンタで印刷 → 一部を配付。
【PC実習室運用】移設作業を確認。
【授業】「英米文化特殊研究」の授業準備。

12月17日の業務
【授業】「英米文化特殊研究」10:40~12:10
【授業】「英米文化論」13:00~14:30
【ゼミ】合同ゼミのプログラムをマインドマップで作成 → 印刷して「英米文化論」で配布。
【ゼミ】ゼミOGさんが訪問 → 近況報告など。現役ゼミ生さんも同席。
【ゼミ】卒業しない学生の学位記表記確認書類を学生室の方へ返却。
【WERC】特別講義のフライアを一部の先生方に配付。
【コース紀要】再校を校正。

12月18日の業務
【授業】「イギリスと日本」9:00~10:40
【授業】「原典講読」10:40~12:10
【授業】Office Hours 16:20~17:50≒合同ゼミの準備。
【授業】次回の「イギリスと日本」の講義レジュメを、ウェブ学習支援システムと講義用ウェブログに登載。
【ゼミ】合同ゼミ会場の機器をチェック。
【コース紀要】コース助教の先生に、再校正済みの原稿をおわたしする。

12月19日の業務
【授業】3512教員室の掃除。
【ゼミ】3215室にて、無線LANおよびパワポの発表者ツールのチェック。
【ゼミ】自習用に3512室にスクリーンとPCとプロジェクタを設置。

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長かったぜい(主観的には)

同業他社の方にうかがえば、職場の会議は短いものだとおっしゃるにちがいありません。月に1回、13時30分に開始して、17時から18時には終了するのですから、たとえば、おなじ山地を共有するようなところからこられた方がおっしゃるのには、月に2回、昼前からはじまって夕食の時刻をはるかにすぎておわらなかった、らしいです。

それでも、オイラがこれまで経験した職場では、なが~い部署の会議はありましたが、なが~い全体会議はありませんでした。人数が増えれば増えるほど、連絡会議でいいじゃん、と思うのは会議を愚弄したいい方かもしれません。しかし、50人からいるようなところで、はたして実質的なやりとりができるものか。あるいは、声の大きな人以外の意見が通るものか。根拠をもって持論をいえるものか。結局は、TVのトーク番組みたいに芝居じみてしまう……などというと、悲しみがかえってつのりますか。

会議の主題が連絡だけであっても、デジャヴのある合いの手が入ったりすると、主観的な時間はものすご~くなが~く感じられます。「それは以前にいったやんけ」とか、いいかえせる気力があればまだましなほうで、今日なんぞは、こちらがかえってヘコヘコしてしまいました。あとから、「んなこといわれても、ぶっこわして逃げるやつがいるからでしょう」と同僚の方からいわれまして、まったくそのとおりなのですが、そのことはじつは先月の会議で、やっぱりかなりヘコヘコしながら、会議メンバーに書き物を示してお願いしたことの裏返しにすぎません。ほんとに、「それは以前にいったやんけ」です。

来年の1回目は有給休暇をとる日なので、サボれてうれしい (^O^)v

【会議】教授会 13:30~15:50
【会議】研究科委員会 16:00~16:50
【紀要編集】橋本印刷さんと連絡・協議 → 執筆者1名の抜刷だけを先行させる案件については継続。
【PC実習室運用】実習室の端末の移設作業。
【ゼミ】合同ゼミの発表用ファイルを受信 → 一部のレイアウトを修正して返信。
【ゼミ】OGさんからメール → 来訪の日時をきめました。

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テキ屋をまねるのも悪くない

以前にいただきものとして紹介した、『歴史はもっとおもしろい』には、いくつかの印象的なフレーズがあります。まもなく、合同ゼミ学生発表会——ここに「系」やら、「セクション」やら、「大会」やら、閉じられた名前をつけたがる人たちには辟易とします——が近いので、コミュニケーションにかかわる一点を引用させていただきましょう。

……本を読む行為は声にだして読むのが本来の姿でした。聖書のような大事な本は何かにすがるように、あるいは言霊を引き出すかのように、身体を前後に揺らしながら読まれた、あるいは詠われたといいます。そもそも書物の内容・原文=テキスト自体が声を出して読まれることを前提に作られていました。
……読み聞かせる者たちも聞き手も、抑揚のないフラットな声でうつむきかげんにレジュメを棒読みする、無表情な現代の学生ではありませんでした。

読むことと身体技法が切り離されてはいなかった、民衆的な「半識字」の世界をどこまでも称揚しようという趣旨ではありません。ただ、ここにはオイラが否定したいと思っていることを、より積極的な方向にかえて、しかも学問的に語ってくれている一節があります。

歴史学にとって、書かれた文字資料は言うまでもなく大切に決まっています。しかし、文字を通して「知る」世界の背後に、瞬時に消えてゆく、話すという世界があり、その都度、表出される感情や感覚の世界があったことを忘れないでほしいということです。

民衆文化の世界をおもしろいと感じて勉強をはじめたのは、30年近く前のいまごろのことでした。ピータ・バーク『ヨーロッパの民衆文化』を例にあげるまでもなく、パフォーマンスによって表現される文化世界の存在を知ったことは、犠牲者とか、あるいは闘争主体とか、きわめて単純に「人民」をかたづけてきたオイラに、新鮮な目をひらいてくれた重要な経験であったと思います。それを深めることができているかどうかは、はなはだこころもとないのですけどね。たくましいけれども、滑稽なやつらの姿をとらえられているのかな。

レジュメを棒読みする学生さんにはこう言いたい。

それなら、読んでおいてください、で十分だよ。

【授業】「イギリス社会史研究」10:40~12:10
【ゼミ】ウェブ学習支援システムからビデオカメラの貸し出し予約。
【WERC】ウェブサイト制作*ホスティング契約のうちあわせ日時についてメール送付。
【WERC】同上。うちあわせ日時を業者さんと協議 → 確定。
【WERC】ウェブサイトのリンク集作成依頼メールを送付。
【?】職場のおなじ階の先生から電話 → 教員業績調査用のファイルの操作をおつたえする。

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思い出せない味

休日ウェブログには記しましたが、先日、尚さんと買い物にいったスーパーでイルカ(海豚)の切り身を見かけました。CiNii などを検索していただければわかりますが、民俗学または人類学的な調査報告書にもあるとおり、静岡県はイルカ食の地域です。それで、どうやって食べるかといいますと、刺身、ソテー、みりん干し、煮物といったあたりでしょうか。母はあまりイルカを料理しなかったですし、名古屋へいってからはイルカ肉そのものが入手できず、静岡の地にもどってきてからは主要な料理の作り手は尚さんになってしまいましたから、イルカを食べる機会はおろか自宅でイルカ肉を目にすることすら、皆無になってしまいました。

ひさしぶりにイルカ肉を見かけましたので、それいらい何度か、イルカの煮物の味を思い出そうと試みています。祖母がつくってくれたイルカ料理の記憶をたどろうにも、もう40年近く前のことですから、さっぱり ヽ(。_゜)ノヘッ の状態です。あの古びた小さな鍋で、あの黒っぽい色で、噛んだ感じはクニクニで……くらいまでは何とかなるですけど、どうにもこうにも味がよみがえりません。血抜きは絶対に必要な肉ですから、それをサボったときには確実に生臭かったかもしれないけれど、それは味覚でなく、嗅覚の問題でしょう。いったいどういう味だったのかな。

いま食べたいかとたずねられたら、ひくでしょうね。きっとドンビキです。ということは、ひょっとして、祖母のイルカの煮物の味とは、どうしても思い出したくないトラウマのある味だったりして (O_O)

12月11日の業務
【授業】「イギリスと日本」9:00〜10:30
【授業】「原典講読」10:40〜12:10
【授業】「英米文化論」「イギリスと日本」の講義資料・講義レジュメを作成 → ウェブ学習支援システムと講義用ウェブログに登載。
【授業】Office Hours 16:20〜17:50
【紀要編集】執筆者の方から、抜刷の納品を早めてほしいとの要請あり → 印刷業者さんに確認。
【PC実習室運用】実務を担当してくださっている先生からメール2件:プリンタと機器更新 → 返信。
【PC実習室運用】実習室の機器更新についての教授会報告事項を、企画調整室の副参事の方へ通知。

12月12日の業務
【授業】3512教員室の掃除。
【紀要編集】抜刷納品の早期化にたいする提案を、委員会の先生方にメールで送付。
【WERC】ウェブ制作とホスティング契約について、業者さんにメールを送付。

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仕分け

職場のおとなりの方は COE プロジェクトのメンバーにもなっていらっしゃるし、さる部局の長でもあって、いろいろなことにおくわしい。ときどき、重要な情報をおしえてくださることもある。オイラなんざ、下っ端のペーペーなので、そういう情報にはげしく動揺したり、単純によろこんだりするので、からかわれているだけかもしれません。その方がおしえてくださったところによると、職場のいくつかの部局がとっているグローバルCOEも仕分けの対象になって、とてつもない削減を提示されたようです。削減が一律なのか、進展の思わしくないところが標的になるのかは、それこそペーペーですから、知らなくてもよいことでしょう。

民主党のおこなった事業仕分け(budget screening とでもいうのでしょうか)は、たしかに一理あると感じた点もなかったわけではありません。それに先行した静岡県の事業仕分けも、そういう見方もあるか、という点ではおなじでした。そして、それにたいする、いわゆる科学者の反応もまた想像どおりのメンバーが最初に声をあげた、あるいは、声をあげたと報道された、と思いました。仕分けをするほうも、それに反対するほうも、とっても威勢がいいというところが共通点です。わが職場からも、上記のCOE予算削減にたいする共同声明文に参加しています。

人文系の反応が遅かったという声も Twitter で聞きましたし、もともと予算規模がすくなく、外部資金などをもってくる気もなく、おまけに定職をもっている者はあまり関係がないと無視している、という非難もあることでしょう。グローバルCOEの声明文は各拠点のリーダ全員が名前を掲載していますから、人文系もふくまれているのですが、メディアとしても、ノーベルな方の発した声をとりあげたほうが劇的な効果を増すという計算があったと思います。

問題は、これからどうなるか。ちがう山の頂から、大きな声で、おのれの主張だけをぶつけあうのは、もうこの段階までで十分のはずですから、もう少ししっとりと、というか、湿度を上げると利権と腐敗まみれの世界みたいな記述になってしまいますが、そうではなく、政治家が数字をあげるのであればその数字で、官僚側が理念をあげるのであればその理念の中身で、語ることはできないのかと思いました。こういうときにオイラみたいなのがモノを書くと、往々にして夜郎自大みたいなのに陥ってしまいますが、そうじゃなくってね。自分にふりかかるものを考えたら仕分け派にも、自分の子どもにふりかかるものを考えたらノーベルな、あるいはCOEな人たちにも、納税者という立場からすれば官僚側にも、どれにも身をあずけたくないというのが正直なところなんです。

小市民的でしょうか。

12月9日の業務
【国際交流】ニューカッスル夏期語学研修参加記につかう写真ファイルを、執筆者(5人の学生さんの共作)から受領。
【国際交流】同上。企画調整室の方へメール添付ファイルで送付。
【授業】「英米文化特殊研究」「英米文化論」「イギリスと日本」「原典講読」の授業準備。
【授業】定期試験の試験室を、学生室にて確認・変更。
【?】修学旅行から帰ってきた息子1号の迎え(業務ではない)。

12月10日の業務
【授業】「英米文化特殊研究」 → 欠席者多数のため、自然休講。
【授業】「英米文化論」13:00〜14:30
【紀要編集】執筆者の方からメールを受信。縦書き原稿が横組みになっているとのこと。
【紀要編集】同上。印刷業者さんに電話して確認 → 組み変更は可能だが、原稿ファイルが必要。
【紀要編集】同上。執筆者の方へメール → 原稿ファイルをいただく。
【紀要編集】同上。印刷業者さんへ原稿ファイルを送信。
【ゼミ】卒業論文の原稿の一部にコメント。

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日曜劇場から

10月のなかばの投稿で、ホロリとさせられたことを告白した「東芝日曜劇場 JIN—仁—」ですが、その後もよくホロホロさせられております (ノ_-。)
夏の退院いらい、早寝をこころがけていることもあって、放映時間には途中までしか視聴せず、つづきは職場で昼食をとりながら録画をみることになりますが、毎回毎回、箸をとめてティッシュで鼻をかむことしきりです。悲しいとか、うれしいとか、涙の種類はいろいろとあるでしょうけれど、あまりわけへだてなく泣けてしまうのは、涙腺のゆるい年齢になったからかもしれません。

きわめて個人的な感想をいえば、このドラマで泣けるのは、医療ものでありながら、そして、毎回、医療によって生命を助けられる人が登場するものでありながら、それでも死は避けられないという、あたりまえのことをえがいているからではないかと思います。高岡早紀さんの演じた「夕霧姐さん」(「おさらばえ」)、武田鉄矢さんが友情出演した「洪庵先生」などは、死するときがわかっていながら、ゆったりとそれを迎えていたようでした。死すべきものとわかっていてそれを迎えられる人は、強い。

巡回法廷において有罪の評決をうけた犯罪者(在監者巡回法廷および刑事巡回法廷の辞令をうけた判事が主宰する裁判なので、必然的に重犯罪者=有罪であれば死刑が多い)の記録、ニューゲト監獄付き牧師の出版した死刑囚の履歴および語り、死刑囚みずからが作者となった(と少なくとも記載する)死を前にしてのことば、そして、死刑囚が国王にあてた恩赦嘆願状、そういった史料で刑死をみてきた自分にとって、死生というのは比較的ちかいものと思っていました。自分にふりかかってきても、何とかうけいれられるのではないか、と。ところが、ぜんぜんそうではありませんでした。右側のは主治医の先生が「根治」という表現をつかっておられましたが、いまでもまだ左側には発症していないけれど、予防治療もしていない、経過観察中のものが残っています。そのことについてあれこれくよくよしはじめると、眠れなくなったり、ドキドキしてしまったり、あるいは逆に何をする気力もわかないときがあります。精神的に不安定な状態になるわけです。そういう自分をみていると、死刑囚たちのふるまいの記録がこれまでと別様に感じられるような気がします。

経験第一主義みたいになってしまいました。

12月7日の業務
【授業】「イギリス社会史研究(院)」10:40〜12:10
【授業】同上。次々回の文献コピー。
【特別講義】担当の先生からお知らせを受領 → 室内に掲示。
【PC実習室運用】プリンタ更新関係のやりとり。
【人捜し】事典項目を担当可能な人材についての問い合わせに応対。

12月8日の業務
【ゼミ】欠席者=インフルエンザかも知れない学生から連絡 → 学生室の方とやりとりしながら対応。
【ゼミ】卒業研究の一部原稿を受領 → 校正・コメント。
【授業】「演習」13:00〜16:10
【会議】「国際交流委員会」16:30〜17:50
【会議】「学部活性化事業ミーティング」18:00〜18:45

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まだまだ

まだまだ

まだまだ、黄葉と緑葉のまだらです。

【授業】3512教員室の掃除。
【PC実習室運用】プリンタの購入について、メーリングリストへ流す。

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表現することばがでてこない

雨があがった朝の富士山は、ときにこういう姿をみせてくれます。ことばにならないです。

↓ クリック後は、ふだんのものよりも大きめのサイズになります。

20091204a 20091204b

↓ そうこうしているうちに夕方、ブラインドをあげるとこういう夕空をおがむことができました。おもわず、助教の先生に電話を入れてしまったほどです。錯視のくわわる人間の目でみますと、うつくしさも増すのでしょう。

20091204c

入り口のドアをあけると、富士山に、故郷の風景に、さらに海まで見えます。反対側の窓のブラインドをあげると、灰色やオレンジ色の空が見えます。ああ、なんて贅沢な職場なのでしょうか。


12月3日の業務
【授業】「英米文化特殊研究」10:40~12:10
【授業】「英米文化論」13:00~14:30
【会議】専攻長の先生と会議日程を調整。
【コース紀要】初校をコース助教の先生へ返却。
【紀要編集】業者の方からメール → 進行について協議を明日に約束。
【国際交流】ニューカッスル組の方に、写真依頼のメールを確認するようにお願いする。

12月4日の業務
【授業】「イギリスと日本」9:00~10:30
【授業】「原典講読」10:40~12:10
【授業】Office Hours 16:20~17:50
【紀要編集】業者の方から初校受領。
【紀要編集】業者の方と進行日程を協議・確認。
【紀要編集】初校配付と進行日程のメールを送信。
【紀要編集】一部の書類を、企画調整室副参事へ返却。
【ゼミ】学位記表記の訂正について、メールを送信。

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わかってないなぁ

オイラが学生のころ、授業の種類には「西洋史学特殊研究」「西洋史学演習」「西洋史学史料講読」くらいしかありませんでした。ようするに講義、演習、講読だけですね。この3種類の単位数がきめられていて、○○先生と□□先生と△△先生の講義をとってうめてゆくわけです。さらに、おなじ先生のおなじタイトルの講義でも、単位として認められました。ですから、専門科目についていえば、成績表にはおなじような名称がならんでいます。勉強したくないのは勉強しなくてすむ、おおざっぱといえばおおざっぱな、おおらかでのんきといえばたしかに、そして、何よりも自由なカリキュラムでした。

いまの職場のカリキュラムはまったくちがいます。授業科目の分類はもうすこしこまかいですし、授業科目名そのものも、それだけで内容があるていどは想像できるものにしなければなりません。「西洋史学特殊研究」でとおっていたものが、たとえば「イギリスと日本」みたいにしなくちゃならないでしょうし、それができないのなら、科目要項(シラバス)で、目的、概要、毎時の計画、成績評価方法などを記述しておく必要があります。一方、分類された授業科目は、それぞれに必要な単位数がきめられており、○○と□□とで△△分類の単位をとり、●●と■■とで▲▲分類の単位を……とやってゆきます。誰のどういう授業をとったというよりも、この分類のこの授業というのが優先されるような感じでしょう。

じっさいに講義をやるほうの感覚はあまり変わらないのですが、受講する学生さんたちにとっては、かなり異なった受けとめ方になります。講義の種類を示す枝番号がちがえば、それだけで選択肢の数の増減があるわけで、勝手に閉講などされたら困ってしまうでしょう。

昨日の会議でかなりのヴェテランさんは、おなじような名称の講義はあるので減らしてかまわない、とのたまわっておりました。枝番号がちがうのに、減らしてかまわないといえる理由が、さっぱりわかりません。また、べつのヴェテランさんは、こちら講義がひらかれていないので、おなじ名称の講義のほうを前後期とも廃止して、とくり返しておられました。「こちらの講義」と「おなじ名称の講義」とは分類がちがうので、どっちかを廃止したら、すなわち学生さんの選択肢が減ることになります。ご自分の負担が増えないようにするのは大事でしょうが、それだけでやりくりするのは、学生さんを無視した教員のエゴにすぎないのかも。

Who understands ill, answers ill.

12月1日の業務
【会議】コース会議 16:30~17:20
【会議】判定教授会 17:30~17:45
【授業】「英米文化特殊研究」「英米文化論」「イギリスと日本」「原典講読」の講義準備。
【PC実習室運用】副委員長の先生とプリンタの更新について立ち話。
【書類】昭和堂へ必要書類をfax送信。

12月2日の業務
【ゼミ】幹事ゼミの先生へ、報告者などの連絡メールをお送りする。
【ゼミ】卒研相談:題目の変更&学位記の表記確認書類を手渡し。
【国際交流】企画調整室の方へ、次回からの委員会出席をメールでお知らせする。
 ※前期のあいだは病気のために欠席を認められていました。
【国際交流】ニューカッスル組に夏期語学研修の写真の再送付をメールで依頼。
【コース紀要】初校の校正。

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