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研究生

1週間ほど前、突然にメールをもらいました。「公共圏・公共性をめぐる研究」「犯罪および裁判の報道」というテーマに取り組みたいので、研究生にしてほしいという内容です。たしかに、大学の公式ウェブ上に掲載してある履歴・業績などには、先年に出版された、大学・大学院時代の先輩を編者とする論文集も意識して、

・ブリテン史のなかの民衆文化:労働民衆のライフサイクル
・犯罪の社会史:犯罪的行為、警察、裁判、処刑、都市インフラとしての監獄、恩赦嘆願状
・公共圏・公共性をめぐる研究:犯罪および裁判の報道
・植民地経験:北アメリカ植民地ジョージア信託統治団と重商主義的博愛主義

という研究テーマをかかげていますけれど、前提として、これは18世紀を中心にしたイギリス近代史にかかわるものです。最初のメールのように、「報道」だけを抜き出すと、何やら現代のメディア論のたぐいになってしまいそうです。

最初のメールへの返事は、すぐに送りました。現代の問題に直結する(ように少なくとも見える)国際政治や開発経済、あるいはメディア論やコミュニケーション論、人類学などと取り組みたいのであれば、おなじ学部のなかでもちがう指導教員を探してみてください、というものです。そうした専門分野の方々がいる学部・研究科へ入学して、しかも、わざわざ外国の歴史を勉強するというのは、独特の漢文の読みをもっている東洋史ならまだしも、ヨーロッパ史研究において当該の地域にいかず、日本へと留学するのはかなり迂遠なアプローチになるような気もします。何かべつの関心があるのではないか、という疑問をただすという意味もありました。ちなみに、そえられていた大学時代の成績証明書や日本語能力試験の証明書はよいスコアでしたし、まじめな熱意のある方のように感じましたので、遠まわりをするのは本人にとって得策でないと、いまも思います。

その後すぐに、歴史の勉強をしたいという返事がきました。大学時代の専門は歴史学ではなく、ただし、語学力に相当の自信があるようです。うーん、どうしたものだろうとうなりつつ、一方で自分の病気のことや日々の会議や雑事にまぎれてしまって、返事をのばしていたところに、昨日、「研究計画書」なるものをそえて、またメールがきました。具体的な時代や人物や史料の所在が書かれていたのではありません。むしろ、ナイーヴともいえる中身で、いまの自分がどこからどこへ向かっているのかを知りたいために歴史を勉強したいとしたためられていました。福沢諭吉のいった、「歴史を学ぶに如かず」にちかいといえばちかいでしょうか。

それでも、オイラの修士のころを思いだしてみれば、似たような青くさいもの言いをしていましたし、ある人が勉強を歴史学からはじめて歴史学でおわる必要も必然も、義務も拘束もないかなというのは、つね日ごろに考えていることです。この方にとって歴史学を勉強することがつぎのステップにでもなればよいのではないか、とふんぎりをつけて、研究生をむかえることにしました。

「いっしょに勉強をしましょう」なんていうのは、さらに青くさい書き方でしょうか ヾ(^。^*)まぁまぁ (*^^*ゞ(*^^*ゞ

1月26日の業務
【ゼミ】卒論発表会 13:00~13:50,14:50~16:00
【ゼミ】いちご大福の会 13:50~14:40
【国際交流&広報】ニューカッスル組に参加記が掲載された『はばたき』刊行のお知らせメール。
【会議】コース会議 16:30~17:30
【研究生】研究生希望者から研究計画書が添付されたメールを受領 → 検討。
【運営(院)】専攻長からの指示メールに返信。

1月27日の業務
【授業】「イギリス社会史研究」の準備。
【授業】「原典講読」の準備。
【PC実習室運用】企画調整室副参事より、後援会予算の執行について確認。
【研究生】学生室にて研究生の受け入れについて手続きに入るようにお願いする → 当人にメール送付。
 ※学生室の方から書類一式を添付ファイルで送っていただいた。
【ゼミ】口頭試問の日程について副査の先生に電話 → 変更OK → ゼミ生にメールで連絡。
【教務のご隠居】学生室の方と指導教員についてご相談。
【教務のご隠居】学生室の方(「教務の戦友」ともいう)と後期休学、前期復学の学生の演習選択について協議 → 前例を教授会資料で確認。
【診察】診察&セカンド・オピニオンをいただく先生のいる病院に電話 → 予約。
 ※業務ではないけれど、業務に大きく影響しました。

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