ひさしぶり
更新が滞っております。ネタ切れではありません。むしろ、入院・手術生活からはじめれば、ネタは尽きぬほど。場所が場所なだけに、下半身にかかわるものが多くなりますけれど、それはそれで正直に書けばよいでしょう。
書けないのは、原稿が書けないからです。あ、いや、『伝統都市』はまもなく出版ですし、『ブリテン諸島の歴史』の訳稿も先は長いとはいえ、とりあえずはまとめ役の方に送りました。問題は『警察』です。『江戸とロンドン』以上には論述がなかなか広げられない。せっかくの紙幅がもったいないな、としばしば書いては削除し、書いては削除するうちに、叙述がブツ切りになってしまっています。
書きたいことはあるです。窃盗捕縛業者について『江戸とロンドン』では史料にもとづいた展開はできずにいましたが、今回は何人かの伝記をおさえています。賞金稼ぎであり、刑事や探偵の先駆的な形態であり、公と私、善と悪、表社会と裏社会のあいだにいた彼ら彼女らを、おもしろおかしく逸話的にでなく、18世紀イギリスの変化してゆく公共のなかに位置づけられれば、意義ある仕事になるはずです。
やらなくっちゃとは思いつつ、日々の授業と校務に埋没しそうな今日このごろ、ウェブログを更新して気分を新たにしましょう。やる気をださなくっちゃね。起きてみないとわからない体調は、いまは気にしていても仕方がありません。
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