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術後1年と術後4か月

ようやく「年」という単位をつかえます。昨年7月29日の手術から1年がすぎました。「10か月と2か月」を投稿してからは、それぞれの病院に1回ずつゆき、経過について担当医の先生と話をして、頭部の単純レントゲン検査をうけたくらいです。術後1年のほうの病院の先生から「うまくいってよかったですね」といわれるとうれしくもなりますけれど、術後4か月のほうはレントゲン検査だけではわからないこともあるので、9月半ばに造影剤を入れてMRIを撮ることになっています。それで問題がないとなったときに、ようやくひとまず安心ということになるでしょう。

この病気をする前は、検査がとてもいやでした。せいぜい年1回の健康診断(または人間ドック)のときだけで、胸部レントゲンとバリウムを飲んで台の上をころがるレントゲンくらいしかうけていません(いまはもうほかにたくさんの検査をうけたので、「くらい」などという言葉遣いをしてしまいます)。潰瘍になったときは胃カメラを飲みましたが、ピロリ菌を除菌する前後の2回だけでした。四十肩や虫歯治療でもレントゲンを撮りましたが、よくわかってありがたいですけど、簡便なものであったといえるでしょう。入院をはじめとして何度も不調を経験していましたので、身体のなかで悪くなるとすればまずは消化器系と、あきらめと油断の半分ずつでいたところもあります。

はげしい偏頭痛がはじまったのは2003年の春先でした。視界が切れる、とこのウェブログでも何度か書いたものです。ただし、頭痛や視野狭窄は未破裂脳動脈瘤がかならずしも原因ではありません。それでも、アタシの場合は脳ドックを受診する動機づけにはなりました。とりあえず、一度、ときどきどうしようもない痛みを感じる自分の部位についてちゃんと調べてもらいたかったです。頭痛がでた当初は、眼の病気や心身のストレスなども考えていましたが、脳神経外科だけは恐怖が先立って受診することができずにいました。

そして、2008年末、脳ドックで「所見あり」となり、2009年夏の開頭手術&2010年春の塞栓術となったわけです。三次元CTの検査で病気をはっきりとつげられたあと、何度も夜中に目が覚めるようになり(いまでもその傾向はあります)、精神的に非常に不安定だったとき、尚さんが「手術をうけよう」といってくれた夜のことは(たとえ日づけは忘れても ヾ(^。^*)まぁまぁ)光景としておぼえています。夏の手術のとき、手術室の扉が閉まる前、恭さんがその何日か前の試合でみせたのとおなじガッツポーズをしてくれたのも忘れられません。春の手術のときは、一生さんが駅から病院までひとりで文字どおり駆けつけてくれました(残念ながら、すでにアタシは麻酔で眠っていましたが)。家族や友人、同僚のささえ(「気」)があって、いまここにいることができると思います。

たしかにアタシはいろいろな意味で幸運でした。でも、脳ドックを受診しなかったら、精神的な苦しみはなかったでしょうけれど、この幸運もなかったでしょう。術後1年がすぎて思います。偏頭痛などがある方は(ない方も)検査をうけるべきです。場所が場所だけに、発症してしまったら手遅れになる可能性が高いのですから。

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