どこぞのどなたさん
「Yahoo!ニュース - トピックス」のページをながめていましたら、右横のコラムに「あなたの年収低すぎ」とかいうキャッチが目にとまり、年収ラボというサイトで職業別の年収を探してみました。いわく、
職業別の平均年収&給料データを徹底リサーチ。とのことです。
様々な統計資料から職業ごとの給料をランキング及び一覧にしました。
幼稚園の先生からパイロット、弁護士や警察官まで身近な職種から憧れの職業まで、幅広く掲載しています。
現状を調査し、その仕事とその給料の実態に迫ります。
平成20年の最新データをぜひご覧下さい。
でもって、職業別の平均年収のところへいってみて、びっくり。3位入賞銅メダルではありませんか。いつぞやの、20歳にもどれたならなりたい職業の第一位につづいて、堂々の上位入賞です。
職業 平均年収(万円)
1 パイロット 1,238
2 医師 1,159
3 大学教授 1,122
4 大学助教授 871
5 警察官* 813
6 弁護士※ 801
7 公認会計士※ 791
7 税理士※ 791
9 公立高等学校教員* 776
10 記者 772
11 大学講師 754
12 公立小・中学校教員* 742
13 歯科医師※ 737
14 高等学校教員 723
15 消防士* 717
16 不動産鑑定士※ 716
17 海上保安官* 688
18 一級建築士※ 641
19 電車運転士 641
20 キャビンアテンダント 611
21 電車車掌 604
参考 民間全平均 437
平成20年の大学教授の平均月収は66.6万円、そこから推定される平均年収(ボーナス込)は1122.1万円でした。
大学教授の過去8年間の年収推移を見ますと減少傾向にあることが分かります。平成13年の1,206万円に比べ20年は1,122万円と7年間で80万円ほど、月収で7万円ほど減少しています。
すごいなぁ、どうやったらこの「大学教授」になれるのでしょうか。
そういう疑問をもつ方には、おなじ「年収ラボ」で道のりのページがあります。親切だなぁ。
大学教授までの道のりと収入の目安
大学教授になるまでの道のりと平均的な収入をまとめました。* オーバードクター時代 0~400万
* 助手 400万~
* 常勤講師 500万~
* 大学助教授 600万~
* 大学教授 900万~大学教授になるには、大学院の博士課程を終え、助手、講師、助教授、教授とステップを踏む必要があります。
比較的良い環境にある大学教授。大学教授を取り巻く環境は、比較的恵まれているようです。
一般に30代前半で講師になれれば個室が与えられ、講義、委員会、会議以外は自宅にいようが研究室にいようが自由です。
また、給与以外にも年間数十万円の研究費が貰え、研究に没頭することもできます。
大学経営の悪化で減少傾向だがまだまだ高水準。 著書出版で副収入。
大学教授の平均年収は1,122万円と他の職業と比べ、高い水準にありました。また、一般企業と異なり、リストラもなく収入も安定しています。しかし、少子化の影響による学校経営の悪化等で、近年の大学教授の年収は減少傾向にあります。
しかし、減少傾向にあるとはいえまだまだ高い水準であることは変わりありません。大儲けはできない職業ですが、高水準で安定している仕事と言えます。また、著書の出版やメディア露出により副収入を得ることも可能です。
これって、どこまで信用できるでしょうか。大学院に進学する動機づけになるでしょうか。
たとえば、先年、アタシは科研の方々といっしょに論文集を出版しましたが、10人くらいのメンバーがそれぞれに買い取ってようやく陽の目を見た企画でした。著書の出版が副収入になるなら、出版助成などいらないです。メディア露出したことはないので(\(^^:;)...)わかりませんけれど、メディアに出るのがよい教員というわけでもなく、かえって評価を下げることにもなりかねません。OD時代の収入ゼロは十分にわかりますが、400万円も手に入れているODとは……。どうもこのサイトの記述は、つかっている用語の不正確さもあって、通り一遍というか、掘り下げが足りないというか……。
「高水準」とか「恵まれている」とか「研究に没頭することもできます」とかでなく、一種の破滅願望にうながされて覗いてみる職業、というのが近い表現ではないかと思います。
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