実 二つ
太田道灌の故事は、「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)一つだになきぞ悲しき」でしたか。
ひさしぶりに散歩にでました。2年前の夏を思いだしながら城北公園をぷらぷらと歩いていますと、見慣れたはずの藤棚になにやら見慣れぬものがさがっています。えっ、何これ。
サヤエンドウによく似た、でも、かなり大きめの藤の実のようです。そもそも、藤に実がなることさえ知りませんでしたから、ドッキリしてしまいました。藤棚のそこかしこにたくさんさがっています。
ドッキリのあとに考えたことは、ご想像のとおり、「これって、食べられるのか」でした。実の外観は豆そのものですからね、当然の疑問でしょう。さっそくネットでしらべてみると、……意見が分かれています。豆科の植物には基本的に毒があり、藤もおなじなので食べるべきでない、とする意見と、大量に摂取するのでなければ食用は可能であり、甘味である、とする意見でした。
食べないほうがいいかも。
未練があったので、ご自宅の庭に藤があるという同僚や、藤の名所の近くにある高校へかよっていたゼミ生に尋ねてみました。でも誰も食べたことがないとのことで、だからアタシに人柱になれ、と。
あぁ、頼もしい仲間にめぐまれて、何と幸せなことか。実感しました。
つづいて、下の写真は5月にみごとな白い花を咲かせていた「なんじゃもんじゃ」の現在です。花の数だけ黒っぽい実がついてきました。びっしりです。
藤の実について尋ねた同僚がこれを見て「ブルーベリみたいですねぇ」とおっしゃったので、食べられるかなとしらべてみましたが、こちらは、無理みたいです。鳥さんの餌にはなるようですが。
実りの秋=食欲の秋がやってきます。
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