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イギリス史研究会第28回(29回?)例会のご案内

いつものように幹事の方からいただいたメールを転載します。ただし、Dr Peter Burke によるダイグロシアの前回が28回であったと記憶していますので、いちおう「29回?」と付記しました。

イギリス史研究会第28回(29回?)例会のご案内

イギリス史研究会第28回目(29回目?)の例会を、下記の要領で開催いたします。ご多忙中とは存じますが、何卒ご出席賜りますようお願いいたします。今回は、長年にわたってイギリス中世史研究を主導してこられた城戸毅氏(東京大学名誉教授)にご報告をお願いしています。また、コメントはイギリス中世史、法制史についてご研究されている北野かほる氏(駒沢大学)、イギリス近代史、議会史がご専門の青木康氏(立教大学)にお願いいたしました。なお、第29回目(30回目?)の例会開催は、2013年3月を予定しています。次回より開催場所が明治大学に変更となりますが、そちらの方も奮ってご参加下さい。3月例会の詳細については、追ってご案内させていただきます。


日時  12月15日(土) 午後2時 ~ 午後5時半
場所  青山学院大学 6号館 一階 第4会議室

キャンパス内地図
http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html
キャンパスへのアクセス
http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html

報告者とテーマ
城戸毅氏(東京大学名誉教授)
「中世イギリス議会史研究のその後」
コメンテーター
北野かほる氏(駒沢大学)  青木康氏(立教大学)

参考文献:
①城戸毅「議会の形成」「エドワード3世の内政」『世界歴史大系 イギリス史I』(山川出版社,1991)
②R.G. Davies and J.H. Denton, eds., The English Parliament in the Middle Ages (Manchester, 1981)
③J.R. Maddicott, The Origins of the English Parliament, 924-1327 (Oxford, 2010)

世話役 平田雅博(青山学院大学)・坂下史(東京女子大学)

以下、城戸毅氏よりいただいた報告の趣旨です。ご参照下さい。

欧米、特にイギリスにおける中世イギリス議会史研究については我が国ではこれまで故中村英勝氏・北野かほる氏、それに私などによって紹介がなされてきたが、それらが世に出たのは1970年代から80年代にかけてのことだった。その後イギリス学界ではなお幾つかの新たな注目すべき研究が発表されているので、今回はこれまでわが国の研究ではあまり触れられなかった議会史の側面にも注意しつつ、新たな研究の紹介を行いたい。20世紀前半の中世イギリス議会史研究における主要な貢献は、H. M. Cam, J. G. Edwards, G. T. Lapsley, T. F. T. Plucknett, H. G. Richardson, G. O. Sayles, B. Wilkinson らによってなされたが、後半における重要な貢献者の一人が John Smith Roskell であることには誰しも異存のないところであろう。ロスケルの主要な業績については別途に論ずるとして、すでに旧聞に属することではあるが、彼に献呈された論文集が彼の母校であり、最後の勤務先でもあったマンチェスタ大学出版部から1981年に出版されている。この論文集は編者たちがその「まえがき」で述べているように過去半世紀ばかりの間における中世イギリス議会史研究の成果を回顧し、新たな研究のための展望を切り開こうとする意図のもとに編まれたものであるので、今回は本書の紹介を、その後の研究をも視野に収めながら行うこととしたい。

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