危機と都市(いただきもの)
毎年、いただいているものです <(_ _)>
今年の表紙はいささか禍禍しいものでした。江戸の地震絵ですから。
一昨年でしたか、川北稔先生による18世紀のポルトガルの地震についてのお話が朝日新聞に掲載されました。歴史研究と現代社会とのつながりを考えさせられましたし、その後に日本西洋史学会の公開講演でも、導入部で発信力のことをおっしゃったことを記憶しています。
ただし、歴史研究者の居場所は、新聞のような瞬発力の必要なメディアだけではありません。長い射程をもって事象をとらえる研究は簡単には省略しがたいものをかかえています。禍禍しさをいかに消化するか、それだけでもひたむきな学問的な努力が必要なのではないでしょうか。
都市史研究会(編)『年報都市史研究20 危機と都市』(山川出版社)
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