いただきもの(第一次世界大戦)
昨年11月に特別講義にきていただいた方から、いただきものがありました。講義の内容とも深く関連した著作です。
200ページほどの分量で、「レクチャー」と題され、文献注は省略されています。そのかわりに各ページの下段には語句・人名注がほどこされました。初学者向けのつくりです。とはいえ、著者のこれまでに発表してきた専門的な論文を土台にしていますから、読みごたえがあります。全体としてはとてもバランスのよい、著者らしい目配りのきいた作品になっているといえるでしょう。
戦時下の否応なしの社会進出と認容しながらの周縁化、差異のフラット化とあらたな意識化など、バランスの良さがきわだつ。また、制服フェチにもおすすめの1冊ででありんす。などとつぶやいてみました。
林田敏子『戦う女、戦えない女——第一次世界大戦期のジェンダーとセクシュアリティ』(人文書院)
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