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寒蝉鳴く日に

昨日の8月12日は七二候の第三八「寒蝉鳴く」のはじまりの日でした。立秋をすぎてかすかにでも秋の気配を感じるころでもあります。赤とんぼが舞ったり、ツクツクボウシが鳴いたり、風が室内を抜けたり、ちょっとしたことから季節の移ろいを会話にするでしょう。朝な夕なに賤機山や臨済寺の方角から聞こえてくるカナカナカナの鳴き声に、みんみん蝉やあぶら蝉とはちがう静穏を聞きとってしまうのは、ヒグラシのほうがこれら2種よりも先に鳴きはじめていることを知らぬ人間の勝手な思いこみによるものでしょうか。

大学時代にあった御巣鷹の事故はいつまでも記憶にのこっていますが、この日は幼いころからかわいがってもらった叔父の命日でもあります。叔父叔母夫妻には子どもがなく、かわりに兄の子である甥と姪を何かと気にかけてくれていました。そして、大好きだった祖母とおなじかぞえ56歳で、しかもおなじ8月のなかばに逝ってしまった(祖母の命日は8月15日でした)。ヒグラシに感傷的になるのはしかたありません。静かに、あまりうごかず、話さず、すごしました。

5年前に脳血管の手術から退院したとき、祖母や叔父の年齢までは、と誓いました。親父の逝った年齢(62歳)までは……、とりあえず、50歳代なかばをむかえられてからですな (^_^;)

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