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すばらしきアメリカ史研究(いただきもの)

今週はアメリカ史研究からいただきものがありました。春秋に富む方が博士論文を出版したものとながらくおつきあいくださっている方々が科研の成果を発表なさったものです。先週の学会といい、今週のいただきものといい、おのれはいったい何をしているのかと焦燥感は高まるばかりですが、いやまあとりあえずは目先のことと死体解剖云々の研究文献を読むことをやっていくしかありません。後者はそれこそ卒論を書く学部生のような、素人っぽさ丸出しの仕事ぶりです。

月曜日にご本人からいただきました。第2部の「船乗りの生きる世界」が陸地を前提に展開してきた歴史研究を刷新する可能性を感じます。地域研究を陸地で区切る必然はありません。

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笠井俊和『船乗りがつなぐ大西洋世界――英領植民地ボストンの船員と貿易の社会史』(晃洋書房)。


木曜日に帰宅するととどけられていました。編者、執筆者のお二人からのいただきものです。代表制やジェンダーと公共圏の問題群は、かつてくわえてもらっていた「近代イギリスと公共圏」の研究グループとも共通する、そして、論じるにあたいするテーマであると思います。

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遠藤泰生(編)『近代アメリカの公共圏と市民――デモクラシーの政治文化史』(東京大学出版会)。

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