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October 2021

オンライン会議 → オンライン独演会につきあうか

今週のなかごろにこういうつぶやきをしました。
https://twitter.com/kkurita/status/1451495015482417153?s=20

その前日にふざけんな!(That's bullshit)といいたくなるような状態を経験したからです。延々とつづく独演会のような、しかし、資料を読んでくださいですむような演し物を食らった翌日に、アタシの心中を推し量ったようなメールを mmhmm がくれて、スクショを投稿しました。

オンライン会議はたしかに遠隔地にいても共時的なコミュニケーションを可能にしてくれる頼もしい道具です。COVID-19 の感染拡大防止のための一環として採用されましたけれど、ふだんの生活の場から離れて誰かと会うのをあまり好まないタイプにとって今後も手放せないものとなりました。学会の大会や研究会でも採用されて、参加のハードルを下げ、気軽に、安価に、積極的にあつまれるようになったと感じます。

とはいえ、その場にいたら許せるけれど、オンライン会議までしているのに○○されるとは言語道断、もってのほか、アブノーマルにして沙汰のかぎり、というのもあります。中途報告とか進捗状況のお知らせといったたぐいはとくに嫌われる項目です。対面会議なら、笑いや咳きこみ、ブーイングや即座の非難、大小さまざまな音量のざわめきなどがありますけれど、大半がミュートしているので朗々と、しかし、辟易とするくらいに一人芝居ですすむスピーチコンテストの極北に至るばあいも生じます。さらに、「異議のある方はミュートを切ってご発言ください」(→ 要旨:「文句があるやつは前へ出ろ」)が多用されるものですから、もうほとんどの参加者は何もいわないし、いってもどうにもならないし、ただひたすらに終わるのを待っているだけでしょう。

学生の学術的な技能をきたえる初年次演習のような授業で発表用の資料に関連して ↓ このようなことをつたえています。
わたしは配布資料はパワポからつくるのでいまさら授業でとりあげなくてよい、という方は考えてみてください。たしかに、パワポで配布資料という印刷方法があって、何枚かのスライドをまとめてファイルにしてくれます。それを配る発表者は、ゼミでも学会発表でも官公庁や企業の発表でも見かけました。この方法の最大の欠点は、発表のスクリーンがむだになる、に尽きます。発表がスライドにある文字と図表を見せて読みあげるだけなら、発表者が話さなくても配布資料を見ればよいはずです。発表者には誰も注目してくれません。パワポでやるとしても、話すこと、スライドに示すもの、聞き手のひとりひとりに配布するものはそれぞれに役割が異なり、それぞれが役割を果たしてこそ、まとまった発表になります。トークとハンドアウトとスライドは別のものである、という前提に立ってください。
前提に立っていないのはおまえらのほうだ!といわれそうな危惧、というか戦慄をおぼえました。ふん。

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論証と解釈

一昨日のニュース報道でした。「国調達の布マスク115億円分、未配布のまま倉庫に アベノマスクも」

ニュースの画面で見ると、おおかたの反応は「もったいない」「何の意味もなかった」「社会福祉など、ほかに使い途があるでしょ」といったところです。うちもそのマスクは誰もしないままに、つまり、袋に入ったままで机の引き出しのなかに埋まっています。無駄づかいには仕置きが必要とも脊髄反射的にことばが出ましたけれど、ところが、ネットのニュースサイトのコメントを眺めていたら興味をひくものがありました。いわく、政府がマスク供給策を打ち出したおかげで、転売して不当な利益を得ようとする者たちがいなくなり、マスク不足による社会不安を軽減する効果は確かにあったとのことです。

じつに興味深い。これって、アタシが18世紀イギリスの勉強をしはじめたころ、犯罪的な行為に興味をもって200の死刑規定法の研究を読んだころの研究史に類似しています。死刑規定法によって犯罪者は極刑を科される可能性が増し、実際にその数も増えましたが、一方で処刑数じたいは増えません。ほぼ横ばいでした。それは、統治階級が自由裁量権を行使して司法を操作し、最終的には国王の恩赦の付与によって刑を減じたからです。死刑になることがもつ抑止力、生命が助かることによる安堵と権力への感謝、服従が強調されます。さらには、意図的に極刑の恐怖と恩赦の寛容を運用、操作することを統治階級が意のままにした(「陰謀」)という解釈でした。

この解釈の難点は、それをどうやって証明するかがわからない、否定も肯定もできない点です。結局のところ、統治階級は統治しつづけたからこそ、その名があります。どれだけ彼らの意図が制限されても、ヘゲモニー維持のために戦略的に譲歩した、といえばとおってしまいます。おなじように、結果的にマスクの供給が十分になった、転売ヤーをしりぞけた現在では、社会不安は軽減されたかのように見えるだけで、統治の意図が証明できないように、社会不安に対処する意図も立証できません。

功からさかのぼって意図の存在を暗示してもなんだかな〜と。

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2週連続の選挙@静岡

さてさて2週連続の国会議員の選挙日となりました@静岡です。24日に投開票された参議院議員補欠選挙においては、補欠を生じることとなった県知事選挙で当選なさった現知事の応援もあって、もっともお若い方が当選する結果となりました。しかし、参議院議員を辞職して知事選に立候補なさった方がそのままに補欠選挙に出てくると思っていましたから、おやおや交替ですかと意外な感をいだきつつ、“あの人はいま”ののぞき見趣味的な興味をもってしまいました。サイトも更新されていないようですし、その後はお顔を見かけないですね。

31日には国政選挙である衆議院議員選挙があります。期日前投票で二つともすませてしまうことも可能でしたが、しかし、区役所へゆくのも億劫でしたから徒歩でいける圏内の小学校へと投票に向かうつもりです。昨日にはY売新聞の世論調査の☎が入ってきて、ちょうど手が離せないことをやっていたので、機械音声が話す途中で切ってしまいました :-P

とにかくさ〜、めんどうがないようにしてほしい。ゼミのOB・OGたちのなかには、県や市町の地方公務員としてはたらいている人たちもいて、それなりに消耗しているようです。COVID-19 の感染は下火になっているようですから、その点では作業する不安も小さなものでしょうけれど、休みがとぶのはいかがなものでしょう。

ところで、衆議院選挙のほうは任期ぎりぎりの解散となり、いちおう首相が解散権を行使したことになっています。「解散権は総理の大権である」というような発言を誰かさんもおっしゃっていました。大権を行使したとかいうと、なんとなく大仰な表現です。憲法上は天皇陛下の国事行為であり(第7条)、形式上は詔書が下されて解散になります。とはいえ、天皇は国政に関与する権限をもっていませんから、首相および内閣に解散権があると解釈するのが妥当でしょう。でも、解散権が実質的にそのときの与党にあるのは適切かどうか、アタシにはわかりません。

不信任決議がとおったわけではないですから、解散の時期をきめるのは総理≒政権党の総裁です。これまでも勝てる時期を見計らって、ときには目に見えるのはたったひとつの争点しかない状態で総選挙がおこなわれました。そもそも、総選挙のときに争点はいるか。今回の選挙戦を見るにつけても、争点なんかないじゃん。@静岡ではリニア問題が知事選から継続して参院補選へ、参院補選から総選挙へ来ているようですけれど、それもものはいいようで、どうもちがうというコメントをするニュース解説者もいます。で、結局のところ、投票する判断材料は候補者がうちだしている政策と現在の自分のおかれた状況と過去の候補者およびその所属政党(もちろん、無所属もあり)のおこなったことになります。

と考えてきて、勝つための党略をゆるして解散するのでなく、参議院のように任期ごとにきっちりとやればよいように思えてきました。もちろん、内閣不信任決議が成立したときや衆議院がみずから解散を望んだとき(過半数とか、3分の2以上とかで解散を可決する)には解散もありです。通常であればいまの任期の4年で、そのたびに4年間の実績を判断し、つぎの4年間を託する政策をくらべあうシステムにできないものでしょうか。これって、イギリスでも成立したシステムですよね。

与党、政権党が過去の4年がなかったかのように実績を示さず、先のまだ決まっていないことを誘蛾灯のようにちらつかせ、野党の側もまた何をなしたかを(何もなしていないのか)分析せずに、ただ「変えましょう」しかいわない選挙を見るのは悲しい。アタシの1票はどこにいくかな ヽ(。_゜)ノ

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学生さんからのおすすめ(その2)

図に乗って第2弾です ヾ(^。^*)まぁまぁ

情報をくださった受講生のみなさまに感謝します。すこしでもご恩返しができればよいのですが……。

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学生さんからのおすすめ(その1)

おひさしぶりです。

授業を履修するにあたって Google フォームの受講カードを作成してもらっています。もちろん、職場の LMS から名簿は落とせるですが、しかしながら、それだけでは味も素っ気もないのでひと言をつけ足してもらえるようなカードです。ただし、まったくの自由記述欄にしてしまいますと何もつけ足さないのが学生気質であるのは、自分がその年齢であったころと変わりません。

ということで、いつのころからか「おすすめの、推しの、お好みのひと品」をたずねることにしています。わりと楽しいです。情報を共有するべく、まずはアタシのコメントなしまたは短いコメントしかしていない、まっさらのものをリンクとともに並べます。お試しあれ。

※リンク先は2021年10月9日現在です。

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