身近にいるトルコの人びととともにありたい
勤務先の学術交流提携校のひとつにトルコのボアジチ大学があります。交換留学についていえば、おそらくは相互の往き来が提携校のなかでももっとも盛んなところです。大学じたいはイスタンブルにありますから、2月6日に発生したトルコ・シリア地震の直接の被害はほぼありません。それでも、大学へはトルコ各地から学生がつどいますから被害と無縁でいられるはずもないです。ボアジチ大学の学生が救援をもとめる情報をあつめ、サイトで公開したり、What's UP でつたえる活動をしているとうかがいました。
職場には、現在、留学生として5名が在学中ですし、客員教授としておひとりの方が滞在していらっしゃいます。広域ヨーロッパ研究センターという国際関係学研究科附置の組織とのかかわりも深く、これまでには数々の国際シンポジウムにパネリストを送ってくださるなどのご協力をいただきましたし、今年度には合同ゼミ学生発表会の発表者として、さらには複数回の特別講義の講師として、センターの活動の軸をとなってくださいました。
自分たちはこうした人たちとともにありたい。
イギリスで1601年いらい何度も改正をかさねてきた議会制定法がチャリティ用益法です。かさねた結果を端的にいえば、公益(public benefit)に資するあらゆる活動がチャリティの法的範疇に入ることになりました。施し(almsgiving)というより、共通の善(public good, public welfare)にそくした人びとの営みといえるでしょう。上からの視線ではなく、対等な者としてともにあることを表現するのにふさわしいことばです。自分の能力や立場では第一次的な救助活動には参加できません。でも、再興のために技術や資金や知恵を提供することはできるはずです。ともにあることを忘れないでいる、そのためにこのウェブログをしたためておきます。
なお、リンク先で案内していますとおり、月内は義援金を募ることがおこなわれています。
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