ごえもん参上
ごえもんと申しましても、文楽や歌舞伎で有名な 石川や浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ の大泥棒ではなく、また、そこから数えて十三代目とされる『ルパン三世』の石川五ェ門でもありません。ましてや、斬鉄剣「流星」を所持していたりする危険人物にはちょっとご遠慮いただきたい ヾ(^。^*)まぁまぁ
静岡市で保護猫の活動なさっている「ねこのWa」という団体があります。直前の記事で紹介したこまちと出会ったのも、こちらの「ねこのWa」が開催した10月22日の譲渡会でした。その中心的な活動者のおひとりが kemu さんで、こまちの保護主さんですし、Instagram で相互フォローしています(ちなみに、尚さんは LINE でつながっている)。
11月3日からひと月ほどがすぎてこまちがおちつきはじめた12月はじめ、地域防災訓練、審査締切、合同ゼミ学生発表会、研究会の主催、再校、出張講義が集中した怒濤の1週間を終え、さらにつぎのこまちと遊びたい心情をこらえた1週間(教務委員会、宿題の協議、初心者暴走運転のような運営との対峙)をへて、ひさしぶりにインスタを開いて kemu さんの投稿を見ると譲渡会のお知らせがあり、「ゴエモン♂ 7ヶ月去勢済み」が参加猫にふくまれていました。ゴエモンのことはこまちのトライアル開始のときに教えていただいていて、清水区の駒越(こまごえ)で保護されたので「駒(こま)」ちと「越(ごえ)」モンと名づけられたとか。
そっかー、ゴエモンも参加するのかー、こまちの兄ちゃんにも里親さんが見つかるといいね
とこころから思いました。
その一方で、家ネコになりつつあるこまちがこのままひとりで暮らしてゆくのはさびしいかもと勝手な想像をしてもいました。この妄想は、兄ちゃんなら、しかも、保護主さんのところで半年くらいはいっしょにいたなら、本来は単独行動の猫であってもたがい(のにおい)を思いだして仲良くできるかも、などというところまですすむのにあっという間でした。でも、12月の譲渡会でゴエモンに里親さんが見つかれば、それはそれでしあわせですから、何も行動をおこすることはなかったでしょう。
kemu さんと LINE でつながっている尚さんから譲渡会の結果をたずねてもらいました。ゴエモンはいつものように、トイレに隠れて「気配を消して」いたそうです。里親さんの立候補はなし。あ、これは好機かも、とばかり、「こまちはゴエモンをおぼえているでしょうか」とか、「ゴエモンはトイレなどの基本的なトレーニングはすんでいますか」とか、「こまちとは別に揃えなければならないものは何ですか」とか、たずねてみました。兄妹はたぶんおぼえていて、忘れていても思いだせるでしょうし、基本的なトレーニングをしていない保護猫はほとんどおらず(これは重要ですし、やってくださる保護主さんには頭がさがります)、食器もおなじでかまわないとのことでした。
もう、これはゴエモンをひきとるしかない、いや、ひきとるのはアタシのところしかない
いやはや、思いこみとはおそろしいものです。
というわけで、ほとんどトントン拍子で話がすすみ、ゴエモンを12月23日(土)に迎えることになりました。キジトラのゴエモンは極度のビビリで、しかも kemu さんからは逃げまわるような子らしいです。たしかに、初日のようすはこのようでした。
アタシもケージから抜け出したゴエモンをつかまえようと、シャーシャーを発するこまちとともに追いかけまわしたら反撃をうけ、恥ずかしながらこんな傷を負いました (T-T)
それでも、1,2日がすぎますとまずこまちが思いだしたようで、いっしょにいるようになりました。今日の大晦日は9日目にあたりますけれど、まだまだ尚さんのベッドの下が定位置とはいえ、夜に活発なところは兄妹そろっているみたいです。こたつのあるのはなぜか家のなかでアタシの寝起きする部屋だけでして、そこにあるこまちのベッドを横取りしてくつろぐようにもなりましたし、こういう落ちついているときには人差し指(猫さし指)を顔へ近づけると鼻キスをしてくれます。
何よりも、こまちによく似たかっこいい立ち姿を見せてくれると、里親はとてもしあわせな気分です。
こまちもそうでしたが、名前は kemu さんのところにいたときのままにしました。ただ、好みの問題ですけれども、ゴエモン → ごえもんにします。
ごえもん(略称:ごえ)、ようこそ。
Recent Comments