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February 2026

いただきもの(『「歴史とは何か」の人びと』)

著者(学部と大学院の指導教官)からご恵送いただきました。

直接に指導を受けていたのは1980年代のなかばですから、もう40年も前のことになります。あのころの西洋史学専攻の学生用読書室(いわゆる研究室)と大学院生室には多くの才能があつまっていて(アタシを除く、これは韜晦ではありません)、毎日が学問的な躁状態の時間でした。その後に福岡へいったMさんが最年長くらいで、名音 → 名工のTさん、長崎 → 愛知のOさん、和歌山 → 愛知のAさん、三重 → 東京のHさんたち、ほかにも南山におられたKさんや名商 → 三重のOさん、名市のOさん、学内のFさんやEさんたちが院ゼミに不定期で参加して、いつも4,5時間の討論をしたものです。ときどき気絶していたのは多くの方々にばれていたかな。

そういうなかでとても親しくしてくださったのが、おなじ名前をもつMさんでした。大学に入ってから再受験したという共通の経験もありました。Mさんと指導教官の会話をそばで聞いていたのはいまでも役立つ耳学問ですし、あとから「あれってどういう意味ですか」というしょーもない質問をすると、Mさんは親切ていねいにM節(ぶし、命名したのは指導教官です)をかましてくれたものです(1時間くらい、うひー)。

このご本を読んでいて、Mさんの論じておられたルヨ・ブレンターノとグスタフ・シュモラの名を見つけました。索引にもあります。40年くらい前のお二人の会話がなつかしく、またあのころの無欲恬淡な日々をふり返りました。

ありがとうございます。
近藤和彦『「歴史とは何か」の人びと——E・H・カーと20世紀知識人群像』(岩波書店)
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何ちゃらの魂百まで

15時ころから静岡市の市街地で降雪があり、すこし積もったらしい。17時30分ころには回復したようですが、積雪は四半世紀ぶりとか。極端な寒がりで、極度の冷え性のアタシにはつらい、つらい、つらい日となりました。こまちとごえもんもおネコさま用のカーペットの上に乗って暖をとっています。

当地でさえも悪天候になった今日は衆議院議員選挙と最高裁判所裁判官の国民審査の投票日でした。昼にはわりと強い風が冷たかったものの、晴れてはいましたから徒歩で小学校までゆき、投票をすませてきました。ただ、いつもは投票所内の投票率ボードを確認するですけれど、寒さのせいか忘れました。ニュース速報では投票率が低いようでしたが、こういう天候では無理もありません。

さて、解散から投票日まで無茶ぶりともいえる短期間でしたが、以下に引用したつぶやきをふり返ると、最初のうちはそのアホらしさにあきれていただけです。まるでどこかの府市の首長選挙のよう。選挙なんてうざったい、といいたげな感がただよいます。そのうちに TACO ということばを得て逆張りをはじめ、投票日の前日には解散の前日に諸悪の根源と考えていたことへ回帰していました。

やはりね、小4で選挙のチラシを見てからずーっとアタシは権力者がきらいです。しょせんはビビりですから蟷螂の斧ですがね。

◇1月22日
GBPが円換算で215円超えとか。せいぜい160円から170円くらいが適当ではなかろうか。円がきわめて安い、安すぎる。
◇1月27日

ニュース番組を通勤車のなかで聞く。今日は、むだな修飾語を使わずに話せ、といいたくなる複数の演説がラジオから流れた。「圧倒的」とかを叫ぶばれたので、聞くのをやめた。

◇1月28日
自分が総理でよいかがポエムなら、消費税減税や廃止はおとぎ話であろう。
◇1月29日
遠い院生のころにアネキと慕っていた方が「日本文化なんてタマネギみたいなもの」とのたまった。うーん、らっきょうほうがよいかも、と思いつづけている。たいしたものではないし。
◇1月31日
反グローバリズムの標榜をSNSでおこなうというのには矛盾を感じる。SNSを展開するのはどこも巨大なテック企業であるから。
◇2月1日
「トランプについて語られる TACO [Trump Always Chickens Out] が高市政権についても当てはまって、Takaichi Always Chickens Out. 【高市もはったりで威勢のいいことは言うが、結局は客観情勢をみて拳をおろす/現実的妥協策をとる。】」
https://t.co/d918nvsSCM
発音はほぼローマ字読みでよい。つまり、tɑ́ːkoʊ|tǽk
ほらね。T Always Chickens Out.
https://t.co/fEM1qQy8gv
◇2月3日
さらに、TACO を追加する。 https://t.co/G0fPs9UfMU
◇2月4日
円安というよりも円弱か。何もしなくても海外からきて日本ではたらく人は減りそう。
◇2月5日
きわめて短い時間での決定を迫られても、以下の言動は慎みたい。
 thoughtless:思慮の足りない
 shallow-minded:考えが浅い
 indiscreet:軽はずみな
 foolish:愚かな
 silly:浅はかな
 short-sighted:先見の明がない
◇2月6日
いつであったか、講演にいらっしゃった大使が、いまはYouTube で実際のことを調べてくるから、という趣旨の発言をなさっていた。こうした記事への感想をうかがってみたい。
https://t.co/Ofd9ejwgd4
◇2月7日
新聞による調査から投票率を計算できるか。あるいは、投票率を勘案して獲得議席を予想しているか。終盤にきて天気予報では投票日が寒波の底である。「荒天でもかならず投票所へゆきますか」とたずね、増えている期日前投票もふまえて予想してもらいたい。
#パパ円安止めてくるわ

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いただきもの(「不自由な」労働者)

編者のお二人にくわえて、著者7人のなかにも長いおつきあいの方がいらっしゃる論集です。ご恵送くださり、ありがとうございました。とはいえ、短冊には「著者」としかなく、どなたが送り先として選んでくださったかはわかりません。

さっそくに読んだのは、奥田伸子さんの序章「「不自由な」労働者とは誰か」と終章「結論にかえて」です。堅実な書きぶりが著者らしいですし、まくらにマルクスにふれているのはうれしい。結論はこれからのさらなる共同研究まで待つことにします。

ついで、30年来の知己である森本真美さんの第6章「囚人労働と奴隷制——19世紀前半のイギリス刑罰論争から——」に移りました。畑違いの犯罪社会学会に寄稿したアタシの拙論をあげてくださっています。そこで自分で述べた刑罰が多元的な状態であった18世紀イギリスが、19世紀の刑罰改革を経験する経緯はそれぞれの刑罰ごとに消長をたどらなければならないことを再確認することができてありがたかったです。歴史のなかの個々人の経験と概念化された思想の展開とがまじわるところを勉強します。

労働は生産点にかかわる研究になります。まだまだいくらでも豊富な鉱脈があることを想起させてくれることでしょう。

奥田伸子・三時眞貴子(編)『近現代の「不自由な」労働者を再考する——イギリスと帝国を中心に——』(広島大学出版会、2025年)
https://www.hiroshima-u.ac.jp/press/63
20260201

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